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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ピアノの再生音



オケに最適化したスピーカーはやはりややピアノが苦手である。

現在のSPのウーファーは20cm径とは言え、4Ωで88dBと低能率である。コーンの大きな慣性質量のため信号が入っても直ぐには動き出さず、逆に一度動き出したら信号が無くなっても直ぐには止まらない。しかもこれがローパス・フィルターの大容量コイルを通っている。スコーカーやトゥイーターはウーファーより振動系が軽いため速く応答し、一瞬遅れてウーファーの重い低音が響いてくる、ということになるわけだ。

以前はこれを避けるために高能率フルレンジのバックロード・ホーンを使っていた。確かに低音は張っていてハイスピードだったが、品位のない中高音に閉口したものだった。それに低音はどうしても不足気味で、腰高のサウンドにも聴き疲れがした。いかにハイスピードなSPであろうと、キャンついたスタインウェイははっきり言って聴くのが辛いものなのだ。

現用のスピーカーはピアノを聴くとやや低音に濁りを感じる。しかし、メリットにはデメリットが付き物である。そう割り切れば、現用のSPは低音はたっぷり出るし、以前のバックロードよりよほど好ましい。ピアノが鑑賞に堪えるのははっきりいってこちらのほうだ。

ウーファーを使ったSPのピアノの再生音はメリット・デメリットのトータルで考えるべきだろう。あまりデメリットに囚われ過ぎるといつまでもハッピーになれないよ。

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by yoshisugimoto | 2008-03-30 20:15 | オーディオ | Comments(0)