オスカー・ペティフォード・オーケストラ・インHiFi
2008年 01月 30日
ジャズのビッグバンドはオーケストラとも表記されることがある。せいぜい20名までの管楽器主体の楽団である。デューク・エリントン楽団やカウント・ベイシー楽団が有名だ。
ベイシーは私に言わせるとちょっと陽性で哀愁に欠ける。哀愁を感じる筆頭格のオケはオスカー・ペティフォードの録音である。ペティフォードはモダンベース中興の祖と言われるベースの名手で編曲もうまい。その人物がごく短期間ではあったが自分のビッグバンドを持った時の録音である。ペティフォードはこの録音の数年後36歳で夭折している。このCDはもとはOscar Pettiford Orchestra in HiFi vol.1とVol.2で別々のLPで出ていたのだが、CDで1枚にまとめたコンピレーションである。
もちろん陽気な曲は陽気なのだ。とくにフレンチ・ホルンを使ったり、ハープを使ったり、ユニークなサウンドを追求している。その一方で、大変哀愁を感じるトラックがある。たとえばSunrise-Sunsetという曲がそうだ。現在1000円の廉価盤で手に入るCDだが、絶対の推薦盤である。
Deep Passion
Oscar Pettiford
1. Nica's Tempo
2. Deep Passion
3. Smoke Signal
4. Sunrise-Sunset
5. Not So Sleepy
6. Perdido
7. Speculation
8. Two French Fries
9. The Pendulum At Falcon's Lair
10. The Gentle Art Of Love
11. Now See How You Are
12. I Remember Clifford
13. Aw! Come On
14. Somewhere
15. Laura
16. Little Niles
17. Seabreeze
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by yoshisugimoto
| 2008-01-30 07:46
| ジャズ
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