オッテルローの幻想
2007年 12月 05日

玄人筋によると、オッテルローはベイヌムやフルネに匹敵するオランダの巨匠ということだが、1978年に自動車事故で没、発売されている録音は少なく、かなり忘れ去られている指揮者である。
そのオッテルローの代表盤が1951年のBPOで入れた幻想交響曲である。また幻想かと思わないことはないのだが、やっぱり私はこの曲が大好きなので、買うことにした。51年と言えば、フルトヴェングラーのバイロイトの第九の年だ。録音が心配だったが、このPHILIPS録音は驚くほどいい。細部が十分聴き取れて、鑑賞に不足はない。引き締まったスピード感溢れる名演だが、面白いのは5楽章の鐘の音である。タムタムみたいなポーンという音がする。普通はチューブラー・ベルを強打して、カーンとかコーンとか鳴るのだが。面白いのでこの1枚も是非持っていたい。
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ウィレム・ファン・オッテルロー
録音:1951年6月 ベルリン〈モノラル録音〉
《96kHz / 24-bit Super Digital Transfer》
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by yoshisugimoto
| 2007-12-05 07:52
| クラシック音楽CD
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