結局買ってしまった
2006年 12月 27日
マッキントッシュの管球アンプMA2275を結局買ってしまった。税込み定価945,000円と高価なのだが、あまり人気がないのか、ディーラーが在庫をもてあましているのか(後日わかったが、代理店が変わるそうである。マッキンとエレクトリ、長い付き合いのはすだが、米国のメーカーではよくあるケースだと思われる)、在庫処分なんだそうである。現用のアンプを下取りに出せば50万円台で手に入る。
今までマッキンというブランドに対しても、管球アンプに対しても縁遠かったが、MA2275ならある意味ONE OF THE BESTSと言えよう。俗に言う「大人買い」で溜飲を下げるならむしろ安いのではないか。パワーアンプは管球アンプなのに75Wとハイパワー、フォノイコも管球式なのだ。
アンプが届いた。梱包は馬鹿でかいし、重い。6畳で使うには少々滑稽な気もする。やっとのことで引きずり出して、真空管を挿し込んだが、ロシア球と中国球だ。なんだか気分的に少々退いた。マッキンだからタマはGEだろうとタカをくくっていた当方が甘かったのだ。
音を出してみたが、ぶ厚い音で、狙い通りだ。幾分人工美を感じるが、ステレオ初期の古い録音との相性は抜群である。イマイチぱっとしなかったCDが実はこんな音だったのか、という新しい発見がある。初めからこんな鳴り方をするなら、先々楽しみである。どちらかと言えば、ダシの効いた音だといえようか。アンプの味付けで聴かせるところはある。
自分もマッキンのユーザーになったというのは不思議な気分である。故長岡さんがいつぞや、「普段着の自分が金時計をつけたよう」という比喩を使われたのを雑誌で読んだことがあるが、そんな感じである。このアンプは長岡派とは相容れない感じがする。
マッキンのデザインはアメ車を思わせる。電源オン時の文字のイルミネーションは予想外にけばけばしく、嫌味になる寸前という感じもする。しかし、音はさすがに伝統を感じる。国産普及品ではこの音は出せないだろう。
まずは正解だ。
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おめでとうございます!欲しいものは買う。英断した自分を褒めてあげてください!
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大人の道楽にこれまた過分なお言葉です。世界に飢えた人々はたくさんいるに違いないのに、贅沢をしていささか心苦しいです^^
by yoshisugimoto
| 2006-12-27 06:34
| オーディオ
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Comments(2)