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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

狭い部屋(一般家屋)のスピーカー

狭い部屋(一般家屋)のスピーカー_b0109511_08481898.jpg狭い部屋(一般家屋)のスピーカー_b0109511_08482983.jpgオーディオ雑誌やオーディオのSNSを見ていて気付いたことがある。それはスピーカーを語るのに、鳴らす部屋が6畳以下なのか、12畳以上なのか、はたまたその中間なのかという前提が一切ないことである。部屋の広さによって違和感なく出せる音量は決まってしまうというポイントには全く触れられないのが実情だ。特に初心者(当方も昔そうだった)は12畳以上の部屋で鳴らす一般論が6畳以下の部屋でも当てはまると錯覚してしまう。

一言で言えば、部屋はスピーカーを選ぶ。具体的には小口径フルレンジでは広い部屋をカバーできないし、JBLの大型スピーカーを狭い部屋に持ち込んでも上手く鳴らない。当方は6畳の一般家屋の住人なので、当然ながらオーディオ雑誌やオーディオのSNSは部屋の前提を付加して理解する。そうすると12畳以上を前提のハナシが自分にとってほぼ意味ないものだとわかる。

6畳以下の部屋で使うスピーカーは小音量なので、とにかく感度重視が正解だ。小口径フルレンジのバックロードホーンがいいと思う。低音は出ないから、市販や自作のサブウーファーでカバーする。これが最適解だと考える。たとえば長岡さんのスワンはそこそこ低音は出るし、うまくできている。コイルの入ったネットワークは感度を下げるので、市販の2ウェイはイマイチである。市販の2ウェイは幅広いユーザーが対象で、感度に特化したモデルではない。また大口径フルレンジのAXIOM80やD130が名器だと言われても、あの振動板のマスでは小口径フルレンジのように微細な音に正確には反応しないはずである(データ上の能率は高いが)。

小口径フルレンジのスピーカーはとにかく「貧乏臭い」。言ってしまえば下層国民のオーディオだ(笑)しかし、そういう偏見に囚われないことが大切。金に飽かせた高級機・大型機のリスニングルームを見ても、こりゃ6畳では皆目アカンやろな、と思うことが多い。

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by yoshisugimoto | 2025-03-17 08:26 | オーディオ | Comments(0)