「オーディオは音量だ」と言われても
2024年 11月 09日

昔、長岡さんが「オーディオは音量だ」と書いておられた。ご自身もAVルーム「方舟」を建てられ、「音量のオーディオ」を実践しておられた。一方、当方は一般家庭でPCの画面を見ながら「ながら聴き」のオーディオで長年来てしまった。「音量のオーディオ」が理想だと言うのはわかるが、音量の嗜好に関しては、もはや「音量のオーディオ」に長時間耐えられないという現実に向き合わざるを得なくなった。とくに前期高齢者になって、自分の聴覚の衰えや限界を感じると、「音量のオーディオ」はもういいやという気持ちである。長岡さんも晩年は大音量再生を「くたびれる」とか「血圧が上がる」などと書かれていたように記憶する。
具体的に言うとオーディオ・フェアの会場で真空管アンプのT社のデモに臨席したが、まず我が家では絶対にありえない非現実的な音量に辟易した。次にドロンコブルンの低音に幻滅した。生では絶対にありえない音である。一分でもういいよ、と思った次第。しかし、他の来場者は真面目に聴いていたので、問題は当方にあるのだろう。個人的には再生音の95パーセントはYoshii9の音量でいい。残りの5パーセントというのはもう少しだけ音量を上げたいときがたまにあるということ。オーディオ・フェアに出向いてもおおよそ接点がなくなってしまった。
すでに亡くなられたが、以前、江川三郎という評論家がおられた。この人も壮年期はパラゴンを鳴らしていたのだが、晩年には変わったミニマル・オーディオばかりやっていた。今になってあのミニマル志向が理解できるようになってきた感じである。「大音量で聴くのはたまさかの機会でしかない」と江川氏は書いておられたが、その通りである。大音量再生して難聴になるより、鋭敏な聴力で常識的な音量を聴き分けるほうが断然いいはずだ。となると、装置も小口径フルレンジに収斂する。どう考えてもパラゴンやエベレストではないはずである。

>昔、長岡さんが「オーディオは音量だ」と書いておられた。
これ私も読みましたわ、当時「何言うてんねん、大音量じゃないと
臨場感が出ませんわ」と思って一笑に伏したことがありますね。
特にB&W M-801を使ってました頃ですから特に・・・。
でも後期高齢者となった今、耳鳴りと老齢難聴に悩まされ「あの時
真に受け取っていたら・・・と後悔してます。(涙)
ハイエンドオーディオショーも行ってませんです。
これ私も読みましたわ、当時「何言うてんねん、大音量じゃないと
臨場感が出ませんわ」と思って一笑に伏したことがありますね。
特にB&W M-801を使ってました頃ですから特に・・・。
でも後期高齢者となった今、耳鳴りと老齢難聴に悩まされ「あの時
真に受け取っていたら・・・と後悔してます。(涙)
ハイエンドオーディオショーも行ってませんです。
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オーディオショーなんかでいい音聴いたことないです。ただし、再生音からは機器の持つポテンシャルがうかがえます。いい音聴きに行くというよりは、刺激をもらいに行く場でしたが、抽選の結果、景品のボールペンをもらって帰って来ました。

ハイエンドじゃないオーディオショウセッション21が今月30日と12月1日にが開催されますね、
スギモトさん行かれますか?
スギモトさん行かれますか?
行くのはいいですが、何を期待してというと、とくになし(笑)

by yoshisugimoto
| 2024-11-09 07:11
| オーディオ
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