『ラストエンペラー』1987年
2024年 07月 13日

概要
溥儀の自伝『わが半生』を原作に、ベルナルド・ベルトルッチが監督、脚本を兼任した。メインキャストである溥儀の青年時以降の役は、香港生まれの中国系アメリカ人俳優のジョン・ローンが演じた。
西太后による溥儀に対する清朝皇帝指名と崩御を描く1908年からスタートし、所々に第二次世界大戦後に建国された中華人民共和国での「戦犯」収容所での尋問場面を挟みつつ、中華民国の下での皇帝と、日本の協力を得て満洲国の皇帝になり、退位しソビエト連邦に抑留された後、文化大革命のさなかに一市民として死去する1967年までの出来事をメインに溥儀の人生を描く。
歴史的事実には重きをおいておらず、大胆な創作が随所に盛り込まれている。清朝及び満洲国を舞台にした映画であるが、中国系アメリカ人俳優が主なキャストを占めており、主な台詞は英語であるなど、独自の脚色も多い。
故宮で世界初のロケーションを行われたことが公開前から大きな話題を呼んだ。観光名所として一日5万人が訪れる故宮を、中国共産党政府の全面協力により数週間借り切って撮影が行われた。色彩感覚豊かなベルトルッチの映像美は圧巻の一語に尽きると高い評価を受けた。特に故宮太和殿での即位式の荘厳、華麗なシーンは映画史に残る有名なシーンとなった。
1987年の第2回東京国際映画祭クロージング上映で初公開され、第60回アカデミー賞作品賞並びに第45回ゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門作品賞を受賞した。一方で、他にも中華人民共和国で同じテーマの映画やテレビドラマが作られた上、当時は同国政府による外国映画の上映・放映規制が現在より厳しかったこともあり、アカデミー賞作品賞を受賞した作品であるにもかかわらず、映画の舞台となった中華人民共和国での知名度は高くない。(後略)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
歴史映画ではあるが、ファンタジーの要素もあって史実に忠実な作品ではない。しかし、その分だけ映像美が素晴らしい。映画の登場人物は中国語ではなく英語で話すので、違和感はある。しかし、世界中で観てもらうにはこれでいいのだと思う。音楽は先ごろ亡くなった坂本龍一の担当だが、立派なものである。溥儀の一生は数奇なことにかけては他に例を見ない。溥儀の人となりは生い立ちとはうらはらになかなか好印象であり、刑死することなく一生を終えたのは不幸中の幸いだった。ただ享年61歳で病死している。中国共産党政権だから辛い思いはイヤというほどしたに違いないが、周恩来が何かと気にかけてくれたようだ。
歴史映画ではあるが、ファンタジーの要素もあって史実に忠実な作品ではない。しかし、その分だけ映像美が素晴らしい。映画の登場人物は中国語ではなく英語で話すので、違和感はある。しかし、世界中で観てもらうにはこれでいいのだと思う。音楽は先ごろ亡くなった坂本龍一の担当だが、立派なものである。溥儀の一生は数奇なことにかけては他に例を見ない。溥儀の人となりは生い立ちとはうらはらになかなか好印象であり、刑死することなく一生を終えたのは不幸中の幸いだった。ただ享年61歳で病死している。中国共産党政権だから辛い思いはイヤというほどしたに違いないが、周恩来が何かと気にかけてくれたようだ。
by yoshisugimoto
| 2024-07-13 22:04
| 映画
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