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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『薔薇の名前』1986年

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『薔薇の名前』(ばらのなまえ、The Name of the Rose)は、1986年のフランス・イタリア・西ドイツのミステリ映画。監督はジャン=ジャック・アノー、出演はショーン・コネリーとクリスチャン・スレーターなど。ウンベルト・エーコによる同名小説『薔薇の名前』の映画化作品。

ストーリー
回想と始まり
映画は、北イタリアの山地のなかに聳える壮麗な修道院の建物を見上げる情景から始まる。修道院は高台に建っており、そこへと昇る上がり坂をカメラのレンズは追って行く。背景に音楽が流れ、老いたメルクのアドソのナレーションが入る。アドソは述べる。「我が貧しき生涯もその終わりへと近づいた。わたしは若き頃に出会った、恐るべき事件を思い出す。それは寒さに満たされた北イタリアの僻地の修道院で起こったことで、主の年1327年のことだった……」(中略)

プロダクション・ノート
映画は、舞台となる中世修道院での生活や道具、慣習などを忠実に再現するため、衣服から小道具に至るまで詳細に復元を行った。撮影は、三箇所で行われ、一つは、北イタリアの山地に実際に造られた野外セットで、ここには巨大な修道院と文書館の建造物が建てられた(とはいえ、一種のパネルであって、実際の三次元的な建造物ではない)。

修道院内部の礼拝堂等は、ドイツのヘッセン州エルトヴィレ・アム・ラインにあるエーバーバッハ修道院(英語版)(commons:Kloster Eberbach)を改装して利用した。エーバーバッハ修道院は葡萄酒の貯蔵場所として使われていて、もはや修道院として人は住んでいなかったが、改装により中世の修道院の内部が復元された。第三に迷宮図書館は、ローマ郊外のチネチッタ撮影所内部に造られたセットであった。

映画化にあたってのドキュメントに、『映画「バラの名前」 その完成までのドキュメント』(谷口勇訳 而立書房 1987年)がある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

難解な映画で、最初は休み休み観ていたが、後半は引き込まれて一気見になった。中世の修道院の有様がよくわかる逸品だと思う。加えて修道院の胡散臭さ、当時の異端審問の胡散臭さもよく表現されており、ミステリーとしても秀作だ。英知の人ウィリアム修道士が快刀乱麻に謎を解いていく様子はさながら名探偵ホームズを想起させる。弟子のアドソは語り部であり、さしずめワトスンという位置づけになる。薔薇というのはアドソが出会って一度の「交わり」をした女性のことだが、粋な題名である。

『薔薇の名前』1986年_b0109511_08381260.jpg

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by yoshisugimoto | 2024-06-30 08:47 | 映画 | Comments(0)