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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『マリー・アントワネットの首飾り』2001年

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『マリー・アントワネットの首飾り』(マリー・アントワネットのくびかざり、The Affair of the Necklace)は、2001年のアメリカ映画。フランスの首飾り事件を描いた歴史映画。

第74回アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
首飾り事件(くびかざりじけん, 仏: Affaire du collier de la reine)は、1785年、革命前夜のフランスで起きた詐欺事件。ヴァロワ家の血を引くと称するジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人が、王室御用達の宝石商ベーマーから160万リーブル(金塊1t程度に相当する)の首飾りをロアン枢機卿に買わせ、それを王妃マリー・アントワネットに渡すと偽って騙し取った。典型的なかたり詐欺。(中略)

社会的影響
フランスでは、この事件は事実に反して王妃の陰謀によるものとして噂になり、マリー・アントワネットを嫌う世論が強まった。また国王ルイ16世は判決直後、無罪となったロアン枢機卿を宮廷司祭長から罷免、オーヴェルニュのシェーズ・ディユ大修道院に左遷し国民の反感を買った。但し、ロアン枢機卿はもともと評判の悪い堕落した聖職者だったが、彼の左遷を批判した多くの人々はそれを知らなかった。 史実において事件は、ほとんど世間に出ていなかったマリー・アントワネットの評判を決定的に貶めただけで、彼女の非業の死と関係するのみであった。 ゲーテはこの「首飾り事件」が世間に知れ渡った時、「この空前の罪業によって王室の威厳が葬られ、いわば予めすでに破壊せられたのを私は見た」と語っている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ストーリーは自体は無数にある詐欺事件のひとつで、なりすましのかたり詐欺。最後に露見したから成功したとも言い難い。しかし、フランス王室に引導を渡した、という点では大成功だった。結局はアントワネットならびにフランス王室の悪業という因が、詐欺事件という縁に触れて、果となったということ。もちろん、そんなことは詐欺師たちの目論んだことでは全くなかった。全体として見れば、詐欺事件の詳細などどうでもよくなった。

アントワネットは誇り高いだけで、危機管理能力や洞察力、判断力すべてが女の浅知恵だった。嫁ぎ先のフランスで、始めは国民から歓呼の声で迎えられたが、最期は蛇蝎の如く忌み嫌われ、唾棄される存在に成り下がった。それは彼女の日々の有りようが結実したもので、因果応報がここまではっきりしている人物も珍しい。

フランスの枢機卿の堕落ぶりにも驚く。何と聖職者が漁色家として名を馳せ、アントワネットの母マリア・テレジアを愚弄したというのだから、聖職者に宗教とか信仰とかはあってなきが如し。宰相の猟官に汲々としている超生臭坊主がフランス全土を管轄する枢機卿として君臨していたのだから恐れ入る。フランス王家のみならず、これもアンシャンレジームの腐敗ぶりを物語る一事例と捉えると、フランス革命の必然性が体感できるように思う。

『マリー・アントワネットの首飾り』2001年_b0109511_13461252.jpg

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by yoshisugimoto | 2024-05-25 14:12 | 映画 | Comments(0)