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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『最後の誘惑』1988年

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ニコス・カザンザキスの原作を基に、神の予言者としての役割と、1人の人間としての欲求との狭間で悩むキリストの姿を描いてゆく。エグゼクティヴ・プロデューサーはハリー・ウフランド、製作はバーバラ・デ・フィーナ、監督は「ハスラー2」のマーティン・スコセッシ、脚本は「モスキート・コースト」のポール・シュレイダー、撮影は「ガラスの動物園(1987)」のミハエル・バルハウス、音楽は「バーディ」のピーター・ガブリエルが担当。出演は「サイゴン」のウィレム・デフォー、ハーヴェイ・カイテル、バーバラ・ハーシーほか。

1988年製作/アメリカ
原題:The Last Temptation of Christ
配給:UIP
劇場公開日:1989年1月28日
(以上『映画.com』)
聖書をベースにした創作ファンタジーといった感じの作品。それにしては2時間40分と長い。聖書にない箇所も多く、教会関係者や信徒から批判されるのは当然である。では聖書が正しいのかというと、新約聖書も伝聞に基づいて人がまとめた文書であり、真実は藪の中。映像化は関係者の想いを形にしたものということになるが、それはそれで有意義なことである。ただし制作が80年代なので、イエスが白人で英語を話している。これはあまりいただけない。イエスはインドヨーロッパ語族ではなく、中東系の顔立ちだったはず。それにアラム語を話していた。

日本人からするとイエスはずいぶん古代の人ということになるが、サラミスの海戦の500年後のローマ帝国時代の人で、それほど古代と言うわけでもない。イエスの映画を何作も見ていると、そのあたり感覚的に理解できるようにはなってきた。

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by yoshisugimoto | 2024-05-14 21:38 | 映画 | Comments(0)