『アドルフの画集』2002年
2024年 04月 18日
『アドルフの画集』(アドルフのがしゅう、原題:Max)は、2002年のハンガリー、カナダ、イギリス合作映画。日本では2004年2月7日に公開。配給は東芝エンタテインメント。
1918年のミュンヘンを舞台とし、独裁者になる前のアドルフ・ヒトラーを描いた作品。制作に際し、ヒトラーを人間的に描くことに一部から批判の声が挙がった。
ストーリー
1918年のドイツ帝国・ミュンヘン。ユダヤ人のマックス・ロスマンは第一次世界大戦で右腕を失い軍を除隊し、画商として暮らしていた。
ある日、マックスは経営する画廊の前で、復員兵のアドルフ・ヒトラーと出会う。画家を夢見るヒトラーに興味を抱いたマックスは、後日ヒトラーを画廊に招き彼の絵を値踏みする。マックスはヒトラーの絵を「未来派の素質を持つが、表面だけで内面を感じさせない」と評価し、プライドを傷付けられたヒトラーは画廊を出て行く。兵舎に戻ったヒトラーは上官のカール・マイヤーから、台頭する左派政党に対する諜報・宣伝任務に就くことを勧められる。(中略)
マックスと別れた後、ヒトラーはマイヤーから再び演説をするように要請されるが、ヒトラーは画家として生きることを決め、これを最後に政治活動を止めると伝える。マイヤーは「マックスを信用するな」と告げ、ヒトラーを演説台に送り込む。ヒトラーは大衆を前にユダヤ人を否定する演説を行い、大衆から喝采を浴びる。演説が終わると、ヒトラーは約束場所の喫茶店に向かいマックスを待つが、閉店時間になってもマックスは現れず、ヒトラーは喫茶店を後にする。喫茶店の近くの公園では、ヒトラーの演説に触発された青年たちによって殺害されたマックスの死体が横たわっていた。(以上Wikipedia)
ヒトラーは画家として成功せず、政治の道に入った。その経緯で脚本をつくるとこんな感じか?という作品。どうひいき目に見ても映画はB級作品でぱっとしない。ひとつ確認できたのは、ドイツは第一次世界大戦で敗北したが、戦地はすべて外国であり、ドイツ本土が荒廃していたのではないといういうこと。農地改革や軍の機構改革は行われなかったし、ドイツ的精神の担い手であったユンカーも残っていた。そうした状況でヴェルサイユ条約を押し付けられれば、社会が暴発するだけのエネルギーを十分備えていたということががうかがえる。
ヒトラーは画家として成功せず、政治の道に入った。その経緯で脚本をつくるとこんな感じか?という作品。どうひいき目に見ても映画はB級作品でぱっとしない。ひとつ確認できたのは、ドイツは第一次世界大戦で敗北したが、戦地はすべて外国であり、ドイツ本土が荒廃していたのではないといういうこと。農地改革や軍の機構改革は行われなかったし、ドイツ的精神の担い手であったユンカーも残っていた。そうした状況でヴェルサイユ条約を押し付けられれば、社会が暴発するだけのエネルギーを十分備えていたということががうかがえる。
by yoshisugimoto
| 2024-04-18 10:55
| 映画
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