『麦の穂をゆらす風』2006年
2024年 04月 15日
アイルランド独立戦争とその後のアイルランド内戦を背景に、英愛条約をめぐって対立することになる兄弟を描く。監督はケン・ローチ。第59回カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞した。
題名は1798年にアイルランドで起きた叛乱をうたうロバート・ドワイヤー・ジョイス(英語版)の詩の一節から取られている。
(以上Wikipedia)
内戦(1922年6月28日 - 1923年5月24日)は比較的短期間で終了したが、犠牲者はマイケル・コリンズを始めとして多数に及んだ。条約賛成派、反対派の双方が凄惨な事件を引き起こした。反条約派は幾人ものドイル議員を殺害し、その住居であるという理由からムーア・ホールを始めとする多くの貴重な建物を破壊した。自由国政府側は合法的、非合法的に多くの逮捕者を処刑した。自由国政府側の公式の犠牲者は800名であるが、実際には4千名にも及ぶと見られる。アイルランドの経済は、内戦により大きな打撃を受けた。内戦終結時に収監されていた1万2千人にも及ぶ逮捕者の大多数は、1924年まで解放されなかった。(以上Wikipedia)
独立戦争が終わると今度は内戦に突入するというのはアフリカ諸国でもよく見られた。独立戦争も内戦もゲリラ戦であることが普通で、一般市民に犠牲者が出るし、武装勢力内では秩序維持のために私刑が横行する。言って見れば暴力団の抗争と大差ない。この作品で扱っているテーマもアイルランド独立戦争とその後のアイルランド内戦の悲惨さだ。たとえ兄弟や幼馴染であろうと容赦なく殺害されるのが現実ということ。独立戦争と内戦の血で血を洗う殺戮を見るにつけ、ガンディーの非暴力主義は最も進化した独立運動であったんだなと思わざるを得ない。
アイルランド独立戦争(アイルランドどくりつせんそう、英語:Irish War of Independence, アイルランド語:Cogadh na Saoirse)は、1919年から1921年にかけて当時イギリス領であったアイルランド島にて行われた独立戦争である。
概要
発端はグレートブリテンおよびアイルランド連合王国(現在のイギリス)本国政府がアイルランド統治法(英語版、アイルランド語版)によって自治領成立を認めたものの、第一次世界大戦によって全計画が延期されたことである。イースター蜂起を経て、戦争終結後もイギリス領であることに不満を持ったアイルランド民族主義者らは、1919年に武装蜂起しアイルランド共和国を宣言、アイルランド独立戦争が勃発した。
1921年12月、休戦協定が結ばれ、英愛条約が締結された。アイルランド共和国はイギリス連邦の下にアイルランド自由国として成立し、形式的には独立戦争は終結したが、イギリス連邦下にあることにも不満を抱く民族主義者はアイルランド内戦を起こした。独立した南アイルランド地域と異なり、北アイルランドはイギリス統治下にとどまった。(以上Wikipedia)
内戦(1922年6月28日 - 1923年5月24日)は比較的短期間で終了したが、犠牲者はマイケル・コリンズを始めとして多数に及んだ。条約賛成派、反対派の双方が凄惨な事件を引き起こした。反条約派は幾人ものドイル議員を殺害し、その住居であるという理由からムーア・ホールを始めとする多くの貴重な建物を破壊した。自由国政府側は合法的、非合法的に多くの逮捕者を処刑した。自由国政府側の公式の犠牲者は800名であるが、実際には4千名にも及ぶと見られる。アイルランドの経済は、内戦により大きな打撃を受けた。内戦終結時に収監されていた1万2千人にも及ぶ逮捕者の大多数は、1924年まで解放されなかった。(以上Wikipedia)
独立戦争が終わると今度は内戦に突入するというのはアフリカ諸国でもよく見られた。独立戦争も内戦もゲリラ戦であることが普通で、一般市民に犠牲者が出るし、武装勢力内では秩序維持のために私刑が横行する。言って見れば暴力団の抗争と大差ない。この作品で扱っているテーマもアイルランド独立戦争とその後のアイルランド内戦の悲惨さだ。たとえ兄弟や幼馴染であろうと容赦なく殺害されるのが現実ということ。独立戦争と内戦の血で血を洗う殺戮を見るにつけ、ガンディーの非暴力主義は最も進化した独立運動であったんだなと思わざるを得ない。
by yoshisugimoto
| 2024-04-15 23:40
| 映画
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