イタリア最終日:再びローマへ
2024年 04月 08日
イタリア最終日となった。朝一の高速鉄道でフィレンツェからローマに向かう。まずローマ国立博物館へ。ここは古代もの専門である。ふだんは入場料が10EURするのだが、この日は運よくタダの日だった!昼食後はテルミニ駅の地下街をぶらぶらした。夕方に行き残したサンタ・プラッセーデ聖堂に向かった。ここは街中の目立たない建物なのだが、内部は明らかに第一級の聖堂だ。最後に堪能させてもらった。
以上で11日間の旅程を終了した。後は帰国便に乗るだけだ。一人旅は相応の気合いが要る。任務完了した気分である。うん十万で販売されている老人ばかりのお任せ金満ツアーはかったるくて絶対波長が合わないと思う。第一コスパも悪過ぎる。
イタリアについての私的な感想を述べておきたい。イタリア人は人生を楽しむことが上手だとよく言われる。いわゆるラテン気質である。当方は大阪人、日本のラテン系なので通じるものはある。他人の思惑を気にせず、屈託なく生きるのはいいことだ。
ただし、それがマイナスに現れているところがある。街中は落書きだらけ、ポイ捨てだらけ。電車の車両の外側が埃だらけなのにもあきれる。ちょっとは掃除すればいいのにと思わずにはいられない。施設の係員も自分たちのおしゃべりに夢中で、客あしらいがぞんざいだ。加えてあちこちで物乞いが出没する。五体満足なら何とか工夫して自立せいよ、といいたい。すべての人から不愉快な顔で拒絶されてばかりでは、生きていても楽しいことはなかろうに。
社会的慣習も不便な事が多い。トイレはお金が要ることが多いし、レストランに入っても水はサービスではなく、注文することになる。チップも必要だし、イタリア料理も予想外に大味だ。イタリアで日本より素晴らしいなと思ったのは歴史遺産の古さとスケールだ。しかし、それ以外に羨ましいなどと思ったことはただのひとつもない。やっぱり日本がいい。今回、家内と娘には革製品の土産物を買ったが、自分用の土産はない。イタリアにはこれが欲しいと言う商品は見当たらなかった。なら買うこともなかろうということ。
by yoshisugimoto
| 2024-04-08 03:28
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