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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『ジョジョ・ラビット』2019年

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『ジョジョ・ラビット』(Jojo Rabbit)は、2019年のアメリカ合衆国のコメディ映画。監督はタイカ・ワイティティ。主演はローマン・グリフィン・デイヴィス。共演はトーマシン・マッケンジー、タイカ・ワイティティ、レベル・ウィルソン、スティーブン・マーチャント(英語版)、アルフィー・アレン、サム・ロックウェル、スカーレット・ヨハンソンら。

あらすじ
第二次世界大戦中、孤独なドイツ人少年のジョジョは周囲からいじめられており、イマジナリーフレンドのアドルフ・ヒトラーのみが救いだった。ある日、母親が屋根裏にユダヤ人の少女を匿っているのを発見したことから、政治的な考えが変わり、ヒトラーのナショナリズムに向き合うことになる。(以上Wikipedia)
ヒトラーユーゲントに所属する青少年らは、ナチス・ドイツの未来を保証するものとみなされ、人種差別を含むナチスのイデオロギーを教え込まれた。当初はキャンプやハイキングといった、1935年に禁止されたボーイスカウト運動と同様の活動であった。しかし、時間の経過に伴い、その内容と意図は変化した。たとえば、武器の訓練、基本的な戦術の学習など、多くの活動は青年教育よりも軍事教練に重点が置かれた。これは、ナチス・ドイツのために兵士として忠実に戦うという意識を刷り込む目的で実施され、ナチスの掲げる理想のための犠牲を惜しまないという思想も含まれていた。(以上Wikipedia)
ナチスもののパロディ映画で、喜劇なのだが、なぜか格調高く、ほのぼのとしている。映像の持つ無限の可能性に驚かざるを得ない。脚本家や監督が只者ではないことは素人にでもわかる。喜劇でナチスを扱った作品は他にもあるが、この作品が一番の秀作だと思う。ヒトラー・ユーゲントがどのように青少年を洗脳したか、その一端もうかがえる。第三者からみればトンデモの常識が刷り込まれる。洗脳された結果がジョジョなのだが、やがて洗脳から解き放たれる時がドイツの敗戦とともにやってくる。その解放をダンスで表現しているところが粋である。

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by yoshisugimoto | 2024-03-20 23:44 | 映画 | Comments(0)