ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集(サイモン/スラットキン)
2024年 03月 11日


VOXレーベルの70年代の録音はいいものが多い。スラットキン指揮のラフマニノフのピアノ協奏曲全集は特に録音優秀で、現代録音と全く遜色ない。ピアノの重量感ある音を余すところなく捉えている。ピアニストはアビー・サイモンという人だが、玄人筋では評価の高い奏者らしい。2番とパガニーニの主題による狂詩曲のオリジナルLPは上右。CDは上右だが、やはりオリジナルジャケットのほうがいい。ダサいジャケットが多いVOXしては珍しくマシな出来である。
ニューヨークの生まれ。5歳からピアノを学び、デヴィッド・サパートンの薫陶を受ける。その後、サパートンの伝手で10歳の時にカーティス音楽院に進学してヨーゼフ・ホフマンに師事し、レオポルト・ゴドフスキーとハロルド・バウアーのレッスンも受けた。在学中の1940年にナウムバーグ国際音楽コンクールで優勝して演奏活動をはじめ、翌年に音楽院を卒業している。1960年から1974年までインディアナ大学の音楽学部で教鞭をとり、1977年からジュリアード音楽院のピアノ科教授となった。
録音は、米VOXレーベル他からショパン(練習曲集、前奏曲集、ソナタ#2,3、即興曲集、夜想曲集、スケルツォ集、バラード集、ワルツ集など)やシューマン(幻想曲、謝肉祭)、リスト、ブラームス、ラヴェル(ピアノ曲全集)、ラフマニノフ(協奏曲全集)などが出ている。(以上Wikipedia)
【収録内容】
ラフマニノフ:
1-3. ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op. 1(1890-91/1919改訂)
4-6. ピアノ協奏曲第4番 ト短調 Op. 40(1926/1941改訂)
7-32. パガニーニの主題による狂詩曲 Op. 43(1934)
総収録時間:73分
【演奏者】
アビー・サイモン(ピアノ)
セントルイス交響楽団
レナード・スラットキン(指揮)
【録音】
1977年9月30日(第1番)、1977年10月1日(第4番)、1976年8月13日(パガニーニ狂詩曲)
ミズーリ州セントルイス、パウエル・ホール
【収録内容】
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op. 18
1. I. Moderato
2. II. Adagio sostenuto
3. III. Allegro scherzando
ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 OP. 30
4. I. Allegro ma non tanto
5. II. Intermezzo: Adagio
6. III. Finale (Alla breve)
【演奏者】
アビー・サイモン(ピアノ)
セントルイス交響楽団
レナード・スラットキン(指揮)
録音:1975年11月(第2番)&1976年8月(第3番)
録音場所不詳
by yoshisugimoto
| 2024-03-11 08:29
| クラシック音楽CD
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