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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『遠すぎた橋』1977年

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『遠すぎた橋』(原題: A Bridge Too Far)は、1977年に公開されたイギリス・アメリカ合衆国合作の戦争映画。第二次世界大戦後期に行われた連合軍の空挺作戦であるマーケット・ガーデン作戦を題材にしている。

概要
コーネリアス・ライアンの著作『遥かなる橋』(A Bridge Too Far)を原作として、俳優で、後に映画監督としても大成するリチャード・アッテンボローが映画化した。日本公開は1977年7月2日。

ロバート・レッドフォード、ジーン・ハックマン、ローレンス・オリヴィエ、エリオット・グールド、マイケル・ケイン、ダーク・ボガード、ショーン・コネリー、アンソニー・ホプキンス、マクシミリアン・シェルなど、往年の名優がオールスターキャストで出演している。(以上Wikipedia)

マーケット・ガーデン作戦(マーケット・ガーデンさくせん、Operation Market Garden)は、第二次世界大戦中の1944年9月に行われた連合国軍の作戦。 連合軍がドイツ国内へ進撃する上で大きな障害となるオランダ国内の複数の河川を越えるために、空挺部隊を使用して同時に多くの橋を奪取する作戦であった。またこれは、同時にオランダの港湾施設を使用可能状態にして、補給線が伸びきっていた連合軍の兵站問題を解決する上で重要な作戦でもあった。

連合軍は途中のナイメーヘンのライン橋の占領までは成功したものの、空挺降下計画の稚拙さと強引さ、補給の途絶など悪条件が重なり、損害が予想以上に拡大した。作戦の最終到達点であったアーネム(アルンヘム)の最後の橋は、イギリス軍の第1空挺師団が壊滅するなどしたために確保できず、作戦は失敗に終わった。(中略)

撤退はドイツ軍の傍受を想定して「ベルリン作戦」と呼ばれ、イギリス軍およびカナダ軍の工兵部隊がニーダーライン川を14隻のモーターボートと多数の上陸舟艇を使って渡河させ、ポーランド第3降下兵大隊が北岸を援護した。翌26日の早朝までに2,000名が撤退完了したが300名が依然北岸にあり、夜明けからのドイツ軍の攻撃が撤退作業を停止させ、結局彼らはドイツ軍に降伏した。英第1空挺師団の10,000名の内、脱出できたのは2,000名であった。(以上Wikipedia)

3時間の大作で、見るのにはずいぶん骨が折れた。軍隊は官僚組織だ。トップの意向や会議の決定が優先し、現場の事情は軽視される。現場に忖度ばかりでは前に進まないし、戦争なので現場に許容できる無理を課すことは必要だ。しかし、現場の実情を無視して強引なことをすると失敗する。マーケット・ガーデン作戦はこの失敗例のひとつ。作戦立案の前提も誤っているし、とくに無線機が不調で連絡が取れないなどというのはハナシにならないが、敗北するというのはそういう不備がいくつも重なった結果、というのが世の常である。

ノルマンディ上陸以来連戦連勝だったかというとそうでもないこともよくわかった。イギリス軍の第1空挺師団は8000名の犠牲者を出したが、一部が降伏したものの、2000名の生存者が避難できた。作戦は失敗することも必ずある。旧日本軍と違うのは、大敗北しても次の戦いでは挽回して最終的に勝利を収めたということだ。それは大戦略が正しかったということに尽きる。旧日本軍は大戦略が間違っていた。

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by yoshisugimoto | 2024-03-06 12:35 | 映画 | Comments(0)