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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『孫文-100年先を見た男』2006年

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辛亥革命を成功させ、「中国革命の父」とも呼ばれた革命家・孫文を描いた歴史ドラマ。主演はメイベル・チャン監督の「宋家の三姉妹」でも孫文を演じたウィンストン・チャオ。1910年、孫文は9度目の武装決起に失敗し、清朝政府は70万両の白銀を懸賞金に孫文の命を狙っていた。国外亡命を余儀なくされていた孫文は、革命資金調達のためマレーシアのペナンへ向かうが……。(以上『映画.com』)
映画で扱っている革命は「市民革命」。しかし、中国では所詮「易姓革命」しか無理だ。革命とは銃口から生まれるもの。孫文は軍を掌握していない単なる「革命家」なので極めて非力で、袁世凱のような軍人にはひとたまりもない。副題は『100年先を見た男』だが、100年後でも未だ市民革命はならず。全体主義の監視社会で、清代と基本的には同じだ。その意味では映画本編で孫文の語る言葉も白々しく聴こえる。

映画の内容も革命というよりは孫文を支えた内縁の女性のハナシだ。刺客も出て来るが、ずいぶんとトロ臭い。しかしトロ臭いお陰で、孫文は何度蜂起に失敗しても、生きながらえることができたわけだ。むしろ20世紀はじめのイギリス領マレーシアのペナンがどんな感じだったかが見どころだ。イギリス領だが華僑の社会で、中国大陸よりずっと状況は良さそうだが、貧富の差は大きかったように描かれている。

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by yoshisugimoto | 2024-02-28 20:16 | 映画 | Comments(0)