紙と金属の交じった特有の高音
2024年 02月 07日
ホーン・ツィーターをフルレンジに載せると、紙と金属の交じった特有の高音になる。つまり音色の不一致があるわけだ。使い込んでいくとホーン特有の鋭さが取れ、暖色系の滑らかな音に変わり、ハイファイとしてはドーム型よりも浸透力や透明感があるのだが、どう頑張っても布ドームのような音にはならないのが実感。ちなみに布ドームで音が被ってもホーン型ほどの違和感は感じない。いずれにせよ、ホーン・ツィーターとパルプ・コーンのフルレンジは音色の不一致はあるということ。昔々「ホーン臭い音」という言葉があったが、音色の不一致も一種の「ホーン臭さ」と言えないこともない。
そこで実験してみた。T96A-REの高域インピーダンスは大体9Ω(公称8Ω)。これに0.1μFのコンデンサーをかませるとクロスオーバー周波数は177KHzくらいになる。TWにパラに抵抗をかませるとクロスオーバー周波数は:
20Ω:無抵抗の1.45倍
18Ω:無抵抗の1.50倍
15Ω:無抵抗の1.60倍
12Ω:無抵抗の1.75倍
10Ω:無抵抗の1.90倍
と非常に細かく動かすことができる。つまり微妙なレベル調整が可能になるわけだ。20Ωを15Ωに変えてみたところ、クロスオーバー周波数はわずかに0.15倍増えるだけだが、紙臭い高音に変わった。結局20Ωが自分的には最適値と判断できた。市販のネットワーク用コンデンサーは0.1μFが最小なので、それをさらに微調整するには抵抗をパラに噛ませる方法をおススメしたい。抵抗は@53円。
ホーン・ツィーターを載せると、「紙と金属の交じった特有の高音」になるが、現状ではこれ以上の使いこなしはできないことがわかった。音色の不一致はまず気にならないが、やはり布ドームの音とは違うと思う。
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杉ちゃん
at 2024-02-13 19:04
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ホーン・ツィーターは音色の不一致も有りますが、指向性の
問題も有りますね。
問題も有りますね。
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yoshisugimoto at 2024-02-13 19:30
ホーン・ツィーターで弦楽器はいろいろ難しいです。ホント・・・
by yoshisugimoto
| 2024-02-07 17:52
| オーディオ
|
Comments(2)