『レ・ミゼラブル』2012年

ビクトル・ユーゴーの同名小説を原作に、世界43カ国で上演されて大ヒットを記録した名作ミュージカルを、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストで映画化。監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー監督賞を受賞したトム・フーパー。舞台版プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュも製作に名を連ねる。パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する。やがて運命的な出会いを果たした女性ファンテーヌから愛娘コゼットを託されたバルジャンは、執念深いジャベール警部の追跡を逃れ、パリへ。バルジャンとコゼットは親子として暮らすが、やがて激動の時代の波に飲まれていく。第85回アカデミー賞でアン・ハサウェイが助演女優賞に輝いた。（以上『映画.com』）

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ミュージカル映画の最高峰とされる。歴史の勉強ということで、歴史ものの映画を見続けているのだが、音楽が加わると感動も大きい。英国のタレント発掘のテレビ番組で某おばさんが歌ったのが「夢破れて」だったが、実はこの映画でフォンテーヌが歌っている曲だったんだ、と初めて合点がいった。年老いて死んでゆくジャン・バルジャンも前期高齢者になったばかりの我が身と重なり合う。２時間半の映画は見るのに骨も折れたが、ジャン・バルジャンの昇天にフォンテーヌとミリエル神父があの世から立ち会うあたり、息をのむばかりに感動させられた。