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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『パトリオット』2000年

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『パトリオット』(The Patriot)は、2000年公開のアメリカ映画。アメリカ独立戦争を背景とするドラマを描く。監督はローランド・エメリッヒ、主演はメル・ギブソン。

あらすじ
18世紀アメリカ。13植民地が次々とイギリス帝国に対する独立戦争に加わる中、ベンジャミン・マーティンが暮らすサウスカロライナ植民地も、開戦か恭順かの選択を迫られていた。

マーティンは、かつてフレンチ・インディアン戦争の英雄であったが、家族を持った今は開戦に反対していた。一方でそんな父親に反発し、長男のガブリエルは大陸軍に志願して戦場へ赴き、次男のトーマスも従軍を希望していた。しかし2年後、負傷したガブリエルが帰還する。それに伴ってマーティンの住む家のすぐそばまで迫った戦火は、ガブリエルを敵兵の囚われの身とし、トーマスを死に至らしめた。トーマスを失った怒りからマーティンは昔の本能を呼び起こし、ガブリエルを救出した後、再び戦場へと赴く。(以上Wikipedia)

アメリカ独立戦争はフランス革命に先んじる市民革命で、王政や貴族制・身分社会を否定した世界最初の革命だった。軍隊の兵力、装備、訓練などすべての点でアメリカ植民地側は劣っていたが、その戦意と土地をよく知っている点ではイギリス軍に勝っていた。また、ヨーロッパからの義勇兵も加わり、フランス、スペイン、オランダがアメリカ側に参戦し、ロシアを中心とした武装中立同盟が成立するなど、国際的にも有利に展開したことが勝利を得られた大きな理由である。人類の歴史上、最も画期的な戦争だった。

戦争アクション映画としてはよくできた作品ということになるが、いくら画期的な戦争でも、戦争の悲惨さは同じだ。戦場で人が簡単に死んでいくのは観るに堪えないものがある。とくに民兵を使ってゲリラ戦になると、女性や子供を含めた一般市民まで犠牲になってしまう。人類の歴史とは戦争の積み重ね、無数の殺人により構成されるもの、という認識を新たにした次第。現代は多少は歴史が進歩したかに見えるが、戦争は絶えることなく事情はさして変わらない。

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by yoshisugimoto | 2023-12-26 21:41 | 映画 | Comments(0)