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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『海賊八幡船』1960年

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海賊八幡船
カイゾクバハンセン

上映時間:105分 / 製作:1960年(日本) / 配給:東映京都

解説 戦国乱世のころ、船首に八幡大菩薩の旗印を揚げ、交易、通商に雄飛した八幡船。貿易港堺船問屋の息子、鹿門は、その船の男たちから、鹿門の父親が八幡船の船主を裏切り、船を奪った張本人だと聞かされる。そのころ海上にニセ八幡船団が出没する。純和製海洋スペクタクル。

情報提供:ぴあ

数少ない倭寇の映画だというので見た。主演は若いころの大川橋蔵。『銭形平次』のテレビドラマで知られる役者だ。映画としては大時代的な娯楽作品で、ロケの人数はハリウッド的だが、いかにもの臭い脚本だ。日本人が顔を塗りたくった土人が出て来るのがなんともお粗末だが、この時代はそれもありだったのだろう。

そういう突っ込みより、当時の日本人がタイやフィリピンといった南洋に雄飛していたのを視覚的に理解できるのを評価したい。保有していた武力も世界屈指で、ポルトガルやスペインが付け入る隙はなかった。海洋民族、日本人の面目躍如である。ちなみに映画で出て来る「めくらぶね(盲船)」というのは、戦国時代の軍船の一種で、船の上廻り全体を楯板などでことごとく装甲して防御力を堅固にし、敵船に接近して攻撃する船ということだ。見かけは装甲のためのっぺりしている。

『海賊八幡船』1960年_b0109511_08380194.jpg

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by yoshisugimoto | 2023-12-25 08:44 | 映画 | Comments(0)