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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『ジャンヌ・ダルク』1999年

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『ジャンヌ・ダルク』(原題: The Messenger: The Story of Joan of Arc)は、1999年に公開されたフランス・アメリカ合作の伝記映画。リュック・ベッソン監督、ミラ・ジョボヴィッチ主演で、ジャンヌ・ダルクの誕生から処刑までを描いた歴史映画である。フランスの英雄として扱われてきたジャンヌ・ダルクを「一人の少女」という視点から描いた作品。全体を通して宗教と神の存在を絡めながら進行するが、同時にジャンヌは神の使いではないと否定的に描かれている。作中にたびたび登場する大規模で迫力のある攻城シーンにより、娯楽大作としても評価が高い。(以上Wikipedia)

百年戦争のころは国民国家という概念はなく、百年戦争は国家同士が争ったわけでは決してない。単なる戦国時代だった。フランス革命で国民国家の概念ができ、ナポレオンが意図的にジャンヌ・ダルクを発掘して国民を教化した。それまでジャンヌ・ダルクは忘れられた存在だった。ジャンヌ・ダルクという少女が出たこと自体は奇蹟だが、奇蹟は永続するものではなく、一瞬の光芒とともに消えてゆく。それが歴史というもののようだ。

昔のカトリック教会は異端審問制度というのがあって、異端者を追放するのではなく死刑にする邪悪な宗教だった。20世紀になってから、ジャンヌ・ダルクはカトリック教会で聖人に列せられた。500年もかかったのかと思わざるを得ないが、共産主義のように誤謬を一切認めないよりはマシである。

個人的に一時、プロテスタント教会の信者だったこともあるのだが、プロテスタント教会でもちょっとでも異端めいたことを言うと無茶苦茶に攻撃される。よく知らんくせに他宗を安易に批判する。それに嫌気がさして今は教会など信用していない。教会が拠って立つ聖書も後世の雑多な人々が書いた文章で、おかしな記述も多い。ただイエスが釈迦に比肩する聖人だったことは認める、というのが当方のスタンスだ。一時的に信者だったのはキリスト教を体で理解するという意味ではいい経験だったと思っている。

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by yoshisugimoto | 2023-11-29 08:21 | 映画 | Comments(0)