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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

『サム・ライク・イット・ホット』バーニー・ケッセル

『サム・ライク・イット・ホット』バーニー・ケッセル_b0109511_07024164.jpeg『サム・ライク・イット・ホット』バーニー・ケッセル_b0109511_07025524.jpg『サム・ライク・イット・ホット』はもともとマリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン主演のコメディ映画。邦題『お熱いのがお好き』として知られる。マフィアに追われるサックス奏者のジョー(カーティス)とベース奏者のジェリー(レモン)は、シカゴから逃げ出すために仕事を探すが、団員を募集していたのはフロリダに向かう全員女性の楽団だけだった。女装してジョセフィン、ダフネとなって女性楽団にもぐりこんだ二人は、その楽団の女性歌手でウクレレ奏者のシュガー(モンロー)に恋をしてしまう・・・というストーリー。ミュージカルとしても上演されたようだ。

この映画音楽を題材にしてギタリストのバーニー・ケッセルがジャズ・アルバムとしたものが上のコンポラ盤。1959年の録音。映画音楽を題材でつくったジャズには概してご機嫌なものが多い。同じコンポラ盤だと『マイ・フェア・レディ』が有名だが、このアルバムもノリのよい仕上がり。ウエスト・コーストらしく明るいジャズで、ケッセルの太棹の低音に魅了される。アート・ペッパーもサブリーダー的に吹いており、気分転換に聴くと楽しめる。

ただし、ご機嫌な音楽とは対照的に映画の撮影はマリリン・モンローの精神状態が安定せず、難航したらしい。この人は一貫して破滅型であったようだ。

Track listing
"Some Like It Hot" (Matty Malneck, I. A. L. Diamond) - 4:15
"I Wanna Be Loved by You" (Harry Ruby, Herbert Stothart, Bert Kalmar) - 3:37
"Stairway to the Stars" (Malneck, Mitchell Parish, Frank Signorelli) - 3:16
"Sweet Sue" (Victor Young, Will J. Harris) - 4:42
"Runnin' Wild" (Arthur Gibbs, Joe Grey, Leo Wood) - 3:19
"Sweet Georgia Brown" (Ben Bernie, Maceo Pinkard, Kenneth Casey) - 3:39
"Down Among the Sheltering Palms" (Abe Olman, James Brockman) - 4:01
"Sugar Blues" (Clarence Williams, Lucy Fletcher, Edgar Sampson) - 3:24
"I'm Thru with Love" (Malneck, Fud Livingston, Gus Kahn) - 3:14
"By the Beautiful Sea" (Harry Carroll, Harold R. Atteridge) - 3:10
Personnel
Barney Kessel - guitar
Joe Gordon - trumpet
Art Pepper - alto saxophone, tenor saxophone, clarinet
Jimmy Rowles - piano
Jack Marshall - guitar
Monty Budwig - bass
Shelly Manne - drums

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by yoshisugimoto | 2023-10-15 07:04 | ジャズ | Comments(0)