『バビ・ヤール』プレヴィン
2023年 06月 16日

バビ・ヤール は、ウクライナの首都キーウにある峡谷である。第二次世界大戦(独ソ戦)でソビエト連邦に侵攻したナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)の舞台になったことで知られる。1941年9月29日から30日にかけて、ナチス・ドイツ親衛隊の特別部隊(アインザッツグルッペン)などドイツからの部隊、地元の協力者、ウクライナ警察により、3万3771人のユダヤ人市民がこの谷に連行され、殺害された。「バビ・ヤール大虐殺」はホロコーストにおいて1件で最大の犠牲者を出した虐殺と見なされている。9月末の虐殺の後も、数多の市民がバビ・ヤールへ連行され、銃殺された。推計では第二次世界大戦中にナチスによっておよそ10万人がバビ・ヤールで殺害され、その大多数が市民であり、またその多くがユダヤ人であった。(以上Wikipedia)
題名からして、全編ホロコーストをテーマにした曲か、と思ってしまい、これまで聴かずに来てしまった。実は『バビ・ヤール』を扱ったのは第一楽章のみで、他は別の内容を扱った組曲(交響曲と称しているが)で、全編が声楽曲、しかもバス音声のみという特殊な作品なのである。内訳は下記の通り:
題名からして、全編ホロコーストをテーマにした曲か、と思ってしまい、これまで聴かずに来てしまった。実は『バビ・ヤール』を扱ったのは第一楽章のみで、他は別の内容を扱った組曲(交響曲と称しているが)で、全編が声楽曲、しかもバス音声のみという特殊な作品なのである。内訳は下記の通り:
第1楽章『バビ・ヤール』
第2楽章『ユーモア』
第3楽章『商店で』
第4楽章『恐怖』
第5楽章『出世』
『バビ・ヤール』にしても、ロシアや世界に蔓延る反ユダヤ主義を激しく糾弾する、といった内容で鎮魂・反戦といった内容ではないらしい。つまり、ソ連当局の覚えめでたからぬ曲で、いりいろ当局から妨害されたとのことである。
ショスタコーヴィチは作風に二面性がある。重く暗く激しい一面と、軽く明るく速い一面だ。これが渾然一体となっている印象がある。この二面性をいかに楽しめるかがショスタコーヴィチ鑑賞のポイントだ。初めは重く暗く激しい一面に圧倒され、イヤになるのだが、だんだん慣れて来る。この曲も慣れが必要だと思う。「美」としては複雑だというしかない。
なおこの音源はプレヴィンの1979年の録音で、アナログ末期の優秀録音だ。ステサンで推薦されていたから入手したが、まずは録音から入るのもいいと思う。
by yoshisugimoto
| 2023-06-16 09:50
| クラシック音楽CD
|
Comments(0)


