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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

月刊ステレオ・・・ハンドメイド高級機時代を実感

月刊ステレオは平常価格が1000円ちょっと。おそらく今あるオーディオ誌の中では最も安価で、そこは評価したい。昔は場末の書店でも入手できたが、今は都心の書店でないと入手できない。都心の書店でも規模の小さいところでは置いていない。いつ廃刊になっても驚かない状況なのである。

ステサンと対極の庶民的な雑誌だが、掲載されている商品は車一台分(中古車・新車を含めて)と等価なものが半数を占める。ステサンよりは幾分マシだが、重複する部分も多い。つまり業界自体がハンドメイドの高級機指向で、かつての量産品は驚くほど少なくなったということだろう。ハンドメイドの高級機は量産品と違って市場価格は製造原価に正比例しない。

当方の若いころは月刊ステレオは598や798の量産品が誌面にあふれていたものである。598や798は激戦区で、どのメーカーも薄利、どうかしたら赤字だった。激戦区の市販品は驚くほどコスパが良かったものである。昨今の市販品はコスパで語ることが難しくなってきている。商品レビューも、そうそう気楽に買えないが、いいものはいい、という立ち位置で書かれている。

コスパ重視でオーディオと付き合うには昨今オークションが不可避だ。特にハンドメイドの新品はスピーカーや真空管アンプにいいものが沢山ある。オークションを活用すれば10万円あれば結構な商品も入手できるのが実感だ。つまり昔の量産品の価格帯は今やオークションのハンドメイド品に変わってしまったということ。同じくハンドメイドであればアマチュアのよくできた作品はコスパが良く、オーディオという趣味にオークションは欠かせない存在となったと実感している。

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by yoshisugimoto | 2023-03-06 13:49 | オーディオ | Comments(0)