人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

FE103A用の小型バックロードホーンを入手

FE103AはQoが0.6と高めで、バスレフ向きのユニットだ。他にダブルバスレフやTWQTの製作例もある。もちろんバックロードホーンもあって、コイズミ無線ではFE103A用にカスタマイズしたバックロードホーンを販売している。Qoが高めのユニットのバックロードホーンは音道が短くコンパクトであることがポイントだ。音道が長いと駆動しきれず、緩くなるし、F特は低音で盛り上がってダブついてしまう。その昔、FE83を使っていろいろな方式のエンクロージャーを自作していた一時期があり、Qoの高いユニットにはいささか心得があるのである。

先日長岡さんのD-10バッキーを2/3に縮小したという小型のバックロードホーンをヤフオクで見かけてピンときた。奥行・高さとも拙宅でも何とか置けそうだ。とにかく仕上げが極上で、木工品として申し分のないレベルなのに、驚くほど良心的な価格で出品されていた。あとは空気室の奥行が問題で、アルニコのFE103Aが入るかどうかだ。出品者さんに質問したところ、ギリギリOKという返事をもらったので、迷わず即決価格で落札した。

FE103A用の小型バックロードホーンを入手_b0109511_05123660.jpgFE103A用の小型バックロードホーンを入手_b0109511_05125503.jpgFE103A用の小型バックロードホーンを入手_b0109511_07112110.jpgFE103A用の小型バックロードホーンを入手_b0109511_07130756.jpgFE103A用の小型バックロードホーンを入手_b0109511_07111789.jpgFE103A用の小型バックロードホーンを入手_b0109511_07103755.jpgユニットをマウントして聴いてみたところ、案の定ベストマッチだ。バックロードホーンにしてはおっとりした音だが、全体的にアルニコ・マグネットの高品位な音で、微小な音もよく拾う。サイズをこれ以上大きくするとバランスを崩しそうだ。たとえばバッキーのオリジナルでは必要以上に大き過ぎるということ。

いろいろなところで名作スピーカーの音を聴かせてもらったが、今回のレベルの音はそうは聴けない。とにかくネットワークなしで、ユニットの前後の音をすべて無駄にせず出しているので感度がいい。家庭用としてはウェスタンの音にも負けていないと思う。原物は蜜蝋で仕上げられており、予想以上にモノとして素晴らしい。

心配していたのはユニットの位置が高くなりすぎることだ。しかし、コンサートの1階前列席では音源にやや仰角がつくこともあり、この程度なら許容範囲だ。むしろ実物大の音像を錯覚できて悪くない。その昔、高城さんの朝顔ホーンはピアノより高い位置にセットしてあったわけで、部屋全体の音として聴くなら、必ずしも軸上正面でなくてもいいと思う。

FE103A用の小型バックロードホーンを入手_b0109511_06105624.jpgFE103A用の小型バックロードホーンを入手_b0109511_08155495.jpg

ヤフオクをチェックしているとたまにこうした一期一会の掘り出し物に当たることがある。これで我が家のエンクロージャーはすべてオクで調達したことになる。どれも出品されていたタイミングでしか入手できなかった逸品なのだが、ペア2万円前後で入手できている。スピーカー・エンクロージャーはヤフオクに限ると思っている。

名前
URL
削除用パスワード
by yoshisugimoto | 2023-01-28 06:18 | オーディオ | Comments(0)