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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

小澤征爾&ウィーン・フィル「ニューイヤー・コンサート2002」



地元オケのニューイヤーコンサートを聴いたので、小澤さんが登場した2002年のウィーン・フィルも聴き直してみた。やっぱりウィーン・フィルは一味違う。本家本元の面目躍如である。当時はまだ男性100パーセントのウィーン・フィルで時代は感じる。小澤さんの指揮台には一切譜面なし。全曲暗譜で振りぬいており、やっぱり凄かったんだなと思う。

当時は宇野功芳が小澤さんを日ごろから貶しており、調子に乗って難癖をつけている輩がメーリング・リストにいた。突っ込んでやったら不機嫌そうだった。ウィンナ・ワルツを演る相手がウィーン・フィルだったら基本ウィーン・フィルの音楽になるので、指揮者の仕事は全人的にウィーン・フィルの能力を引き出すことだ。小澤さんは十全にこなされていたと思う。

残念なのは小澤さんがこの年しか登場しなかったこと。他の巨匠たちは大半が複数回登場しており、いきさつはわからないがウィーン国立歌劇場の総監督を務めた小澤さんが不評だったという話は聞かない。今となっては往時ような指揮を見ることは到底かなわないし、次に日本人指揮者が登場するのはいつになるだろうか。

小澤征爾&ウィーン・フィル「ニューイヤー・コンサート2002」_b0109511_09201098.jpg

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by yoshisugimoto | 2023-01-10 08:44 | クラシック音楽CD | Comments(0)