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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

トニー・フラッセラ

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トニー・フラッセラは伝説のトランペット奏者なのだそうだ。当方ジャズを聴き始めて45年になるが、この人は初めてだ。調べてみると実質活動できたのは50年代だけで、麻薬漬けで60年代は録音もなく、1969年に40代で亡くなっている。麻薬でせっかくの才能を棒に振った人生だった。ただこの秀作は残せた。

聴いてみると、名球会に入るような剛球投手ではなく、力の抜けた軟投派で得難いユニークな味わいを持つ。アルバム・タイトルも「トニー・フラッセラ」。サイドメンは名前を聴いたこともない面々ばかりだ。コンピレーション盤には他の音源も入っていたが、はっきり言って商品価値があるのはこの音源だけのようだ。この音源だけは何度も繰り返し再発されているようで、伝説のトランペット奏者というよりは一発屋に近い。コレクターズ・アイテムとしては必携の一枚と言えるだろう。

I'll Be Seeing You 3:14
Muy 5:35
Metropolitan Blues 5:00
Raintree County 5:11
Salt 4:35
His Master's Voice 5:25
Old Hat 3:15
Blues Serenade 5:07
Let's Play The Blues 4:05

2,5:トニー・フラッセラ(tp)チャウンシー・ウェルチ(tb)アレン・イーガー(ts)ダニー・バンク(bar)ビル・トリグリア(p)ビル・アンソニー(b)ジュニア・ブラッドリー(ds)
1955年3月29日ニューヨーク録音

1,3,4,6,7,8,9:上記メンバーからチャウンシー・ウェルチ、ダニー・バンクが抜ける。
1955年4月1日ニューヨーク録音

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by yoshisugimoto | 2022-12-30 06:05 | ジャズ | Comments(0)