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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

FE103AとFE126NVの比較

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FE103AとFE126NVは同じFEシリーズで音は似ている。実売価格はペアで70000円・16000円と何倍も開きがある。実際に使ってみた両者の違いについて触れておきたい。

FE103Aは磁気回路がアルニコなので中高音は繊細にしてまろやか、エージングなしでも最初から見事だ。ハイエンドにピークを持たせた音作りで、ツィーターを追加するのは無理があるし、必要を感じない。低音はQoが0.6と高く、量感は出やすいが、力のある低音ではなくボヨンとした音で、バスレフ向きである。

FE126NVは磁気回路はフェライト。中高音はエージングでこなれていく。FE103Aと比べると及ばないが、ハイエンドにピークはなくツイーターを追加しやすい。といってもハイエンドまで伸びているので、ツイーターは隠し味的に使うことになる。隠し味でも繊細感は向上する。低音はQoが0.3と低く、振動板が一回り大きいこともあって力がある。バックロードホーン向きの空気感のある低音だ。バスレフでは実力を発揮しきれないと思う。

FE103AのバスレフとFE126NVのバックロードホーンでは総合力ではツィーター付きの後者が上回る。FE126NVはFEシリーズではコスパ最強だろう。それでもFE103Aのバスレフはコンパクトで使いやすく、独特の味があり、両方持っていたい。

FE103AとFE126NVの比較_b0109511_05565977.jpgFE103AとFE126NVの比較_b0109511_06265188.jpg

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by yoshisugimoto | 2022-12-08 05:54 | オーディオ | Comments(0)