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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

CDは不便だ

個人的にBBC音源が大好きだ。音はやや遠めだが、吊りマイクのワンポイント録音なので、マルチマイクの不自然感はなく、音場感はいい。ライブなので演奏に瑕疵はあるものの、音楽が生きているし、拍手や歓声が入っているのもいい。しかし、市販されているCDはぎっしりと詰め込まれており、例えば下のCDでは20トラックにわたって、構成の異なる曲が5曲も入っている。指揮者(作曲者)は同じでも、演奏団体、録音日、録音場所といったものがすべて異なる。

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『ウォルトン conducts ウォルトン』
I. チェロ協奏曲/フルニエ(VC)、ロイヤル・フィル(1959年8月23日アッシャー・ホール[第13回エジンバラ音楽祭])
II. ウォルトン:戴冠式のためのテ・デウム/②ロンドン・フィル&合唱団(1966年1月2日、ウェストミンスター寺院)
III. 十二使徒~W.H.オーデンの詩によるアンセム/A.ダウドル(S)、S.ミンティ(MS)、M.ウェイクハム(BR)、R.ティアー(T)、ロンドン・フィル(1966年1月2日、ウェストミンスター寺院)
IV. ヒンデミットの主題による変奏曲/ロイヤル・フィル(1963年3月8日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール)
V. 「ファサード」組曲よりポピュラー・ソング、オールド・サー・フォーク、タランテッラ・セヴィリャーナ/BBC交響楽団(1968年8月20日、ロイヤル・アルバート・ホール)

この音源をそのままリッピングしても、頭出しは困難を極める。解決は簡単で、5曲入っていれば5分割すればいいのだ。分割することによってPCオーディオのメリットが最大限出せる。リッピングせずCDのままだと冒頭の曲しか鑑賞できずに終わってしまいそうだ。□曲目は△トラックから開始、といった頭出しはとてもやっていられない。

CDはクラシック音楽の鑑賞には時として不便でしかたがないというメディアだ。CDプレーヤーを処分して5年になる。いまだにPCオーディオをやってない人、SACDを買う人が少なからずいるようだが、個人的には到底後戻りできそうにないと思っている。もちろんSACDなど一切買う気が起こらない。

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by yoshisugimoto | 2022-09-14 10:28 | オーディオ | Comments(0)