マルセル・デュプレ
2022年 08月 29日

マーキュリーの看板オルガニストにマルセル・デュプレという人がいる。名前を知っている程度だったが、過日ネットで調べてみて驚いた。

マルセル・デュプレ(Marcel Dupré, 1886年5月3日 - 1971年5月30日)はフランスのオルガニスト・作曲家。
経歴
ルーアンの音楽一家に生まれ、幼少時から神童と呼ばれた。パリ音楽院には1904年に入学し、シャルル=マリー・ヴィドールと、アレクサンドル・ギルマン、ルイ・ヴィエルヌほかに師事した。1914年にカンタータ《プシシェ》によってローマ大賞を受賞。1926年にオルガン科教授としてパリ音楽院に復帰した。
欧米各地で2000回以上のオルガン演奏会を行い、有名になる。1920年の演奏会では、全10回にわたってJ.S.バッハのオルガン作品全曲を暗譜で演奏した。またこの時期、自動再生オルガンにもバッハ作品や自作を録音している。1934年に、ヴィドールの後任オルガニストとして、サン・シュルピス教会に勤務。1947年にアメリカ音楽院総長に就任した。また同年から1954年までフォンテーヌブロー音楽院院長に、1954年から1956年までパリ音楽院院長に就任した。
1971年にパリ近郊のムドンに没した。
作曲について
作曲家としては、広範囲にわたる作品番号付の65曲を作り出した。また、音楽教育家としても傑出した存在であり、ジャン・ラングレー、オリヴィエ・メシアン、ガストン・リテーズ、ジャン・アラン、マリー=マドレーヌ・デュリュフレ=シュヴァリエ、ロランド・ファルシネリ、ジャンヌ・ドゥメシュー、マリー=クレール・アラン、アレクサンダー・シュライナー、ヴァージル・フォックス、ピエール・コシュロー、ジャン・ギユー、マイケル・マレイなどといった数々の歴史的オルガニストを2世代にわたって輩出した。また、アメリカを代表する合唱指揮者ロジェー・ワーグナーもデュプレに師事した。(以上Wikipedia、後略)
後の名だたるオルガニストのほとんどが師事している大オルガニストで、ヴィドールやヴィエルヌの直系でもあるわけだ。そんな大先生だとは知らなかった。以来、心して聴いている。幸いマーキュリーの良好な録音で音源も遺っており、この伝説的な人物を十全にしのぶことができるのは素晴らしい。なお、上のCDは下のLP2枚を合わせたものだが、一部欠落もある。
by yoshisugimoto
| 2022-08-29 12:30
| クラシック音楽CD
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