マルツィのスイス録音
2022年 08月 23日
マルツィは1950年代半ばまで活発に演奏活動をし、録音も多数残したが、その後活動を著しく縮小し、1979年に亡くなる頃には既に過去の存在だったとのことである。理由はよくわからない。1969年10月にチューリッヒで放送用に演奏されたブルッフの協奏曲第1番がどうやら現存する最後の協奏曲録音ということになる。それがどうした、と思われるかもしれないが、ヴァイオリン音源のコレクターとしては是非押さえておきたい。マルツィは40代半ばだが、とくに腕前が衰えている感じはない。
メロクラシックというのは知られていない放送音源を専門に発掘しているレーベルで、出している音源はどれもマニアック。できれば距離を取りたいのだが、今回敢えて入手した。右がCDだが、マルツィは人気があるので左のLPでも出ている。モノラルだが十分満足できる音質だ。




【収録情報】
1. バルトーク:ルーマニア民族舞踊曲集 Sz.56, BB.68
2. スーク:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.17
3. ラヴェル:ハバネラ形式の小品
4. ガードニー:ロンド・カプリッチョーソ
5. ディニーク/ハイフェッツ編:ホラ・スタッカート
6. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218~第3楽章(ピアノ伴奏)
7. ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
ドリス・ロシオ(ピアノ:1-5)
伴奏ピアニスト不詳(6)
ルドヴィート・ライテル指揮、ベロミュンスター放送管弦楽団(7)
モノラル録音:
1947年3月17日 スイス、ジュネーヴ 放送用スタジオ録音(1-5)
1947年10月1日 スイス、ジュネーヴ ジュネーヴ国際音楽コンクールでのライヴ(6)
1969年10月19日 スイス、チューリッヒ 放送用スタジオ録音(7)
by yoshisugimoto
| 2022-08-23 19:04
| クラシック音楽CD
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