ティッサン・ヴァランタンのフォーレの夜想曲
2022年 07月 08日
ジェルメーヌ・ティッサン・ヴァランタンはフォーレのスペシャリストなんだそうだ。1902年オランダ出身。パリ音楽院ではマルグリット・ロンに学び、首席卒業後はソリストとして着実にキャリアを伸ばしたが、結婚後は育児のために一旦音楽活動を休止。5人の子供たちを育て上げた後、1950年代に入って音楽活動を再開し、往時と変わらぬ技量で好評を博したが、85歳で亡くなった。仏シャルラン・レーベルでフォーレのピアノ作品全集を最初に録音したとのことで、シャルラン自身がヴァランタンを極めて高く評価していたとのことである。
上は30年ほど前に出た国内CD廉価盤2枚組で、送料込みわずか500円で入手した。マスター・テープの失われたシャルラン録音で、音質評価はぱっとしない音源だが、聴いてみると予想外に良好。こういう音源を激安入手するのがCD道楽の醍醐味なのである。なおモノラル時代にもデュクレテ・トムソンに入れているが、こちらもシャルランの手によるものと思われる。
by yoshisugimoto
| 2022-07-08 17:33
| クラシック音楽CD
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