ニューイヤー・コンサート2021
2022年 06月 19日
2021年のニューイヤー・コンサートはコロナで無観客、いや無聴衆と言うべきか。従来のライブ録音は聴衆に音が吸われている感じがあり、無観客録音には期待したのだが、普通のホール録音で、特別どうということはない。1977年だったか、ニューイヤー・コンサートと銘打って出されたLPでもライブではなかったことがある。
この音源と似た感じだ。音が吸われても聴衆がいたほうが断然いい、と再認識した。
聴衆が多目的の大ホールにたくさん入るととたんにオケの音がつまらなくケースはよくある。さきごろの大阪フェスティバルホールの自衛隊の演奏会がそうだった。ムジークフェラインはコンサート専用ホールで、聴衆が目いっぱい入っても相当いい音なのである。
<収録曲>
[CD1]
第1部
1.ファティニッツァ行進曲[オペレッタ「ファティニッツァ」より]★ (スッペ)
2.ワルツ「音波」 作品148★ (ヨハン・シュトラウス2世)
3.ニコ殿下のポルカ 作品228 (ヨハン・シュトラウス2世)
4.ポルカ・シュネル「憂いもなく」 作品271 (ヨーゼフ・シュトラウス)
5.ワルツ「坑夫ランプ」★ (ツェラー)
6.ギャロップ「贅沢三昧」[オペレッタ「キスのリハーサル」のモティーフによる]★ (ミレッカー)
第2部
7.歌付き喜劇「詩人と農夫」 序曲 (スッペ)
8.ワルツ「バーデン娘」 作品257★ (コムザーク)
9.マルゲリータ・ポルカ 作品244★ (ヨーゼフ・シュトラウス)
[CD2]
1.ヴェネツィア人のギャロップ 作品74★ (ヨハン・シュトラウス1世)
2.ワルツ「春の声」 作品410
(ヨハン・シュトラウス2世)
3.ポルカ・フランセーズ「クラップフェンの森で」 作品336 (ヨハン・シュトラウス2世)
4.新メロディ・カドリーユ 作品254 (ヨハン・シュトラウス2世)
5.皇帝円舞曲 作品437 (ヨハン・シュトラウス2世)
6.ポルカ・シュネル「恋と踊りに夢中」 作品393[オペレッタ「女王のレースとハンカチーフ]のモティーフによる] (ヨハン・シュトラウス2世)
アンコール
7.狂乱のポルカ 作品260 (ヨハン・シュトラウス2世)
8. 新年の挨拶[リッカルド・ムーティの英語によるスピーチ]
9. ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314 (ヨハン・シュトラウス2世)
10. ラデツキー行進曲 作品228 (ヨハン・シュトラウス1世/ウィーン・フィル編)
★ニューイヤー・コンサート初演奏の作品
*日本語曲名は日本ヨハン・シュトラウス協会刊の『ヨハン・シュトラウス2世作品目録』(2006)、『ヨーゼフ・シュトラウス作品目録』(2019)に従っています。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:リッカルド・ムーティ
[録音]2021年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング
by yoshisugimoto
| 2022-06-19 08:14
| クラシック音楽CD
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