セルのモーツァルト交響曲の録音
2022年 04月 12日
第28,33,35,39,40,41番。1960,63,67年録音。セルのモーツァルト交響曲の録音は変わっている。残念ながら「リンツ」「プラハ」の2曲が欠落している。何か思うところがあったのだろう。代わりに28番・33番を入れている。28番はわくわくするようないい曲で、ことによると「リンツ」より上かもしれない。この選曲はセンス良く、大賛成だ。
モーツァルトの交響曲はいろいろな巨匠の録音があってそれぞれにいいのだが、どれを持ってきてもセルの音源を凌駕するところまではいかない。セルの音源は古い録音だが、純度や洗練度は十分聴きとれる。LP時代はEPIC盤特有のシャリシャリした音だったようだが、ソニーのCDのリマスタリングはかなりいい。実演はさぞかし青磁のような肌触りであったに違いない。
なおCDではわずか2枚に収まるが、この音源は詰め込みではなく、2+2+2(下)の3つのアルバムとして楽しみたい。
by yoshisugimoto
| 2022-04-12 09:30
| クラシック音楽CD
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