ウィリアム・スタインバーグ指揮 ベートーヴェン:交響曲全集
2022年 03月 31日
コマンド・クラシックスというのは当方の若いころ一度だけLPで再発されたように記憶する。CD初期にはMCAのダブルデッカーシリーズでブラームスの交響曲交響曲全集が出ていて、入手したがこれが酷い音だった。今回入手したのは、スタインバーグを聴きたいというよりは、最新のリマスタリングとはいかなるものかという点が興味津々だった。音の状態は60年代としては水準で、とりたてて優れているというほどではないが、さすがのマスタリングなのは納得できる。
60年代にはコニサー・ソサイエティというマイナーレーベルがあり、コマンド・クラシックスはさらにマイナーなのだが、初期ステレオ音源が大好きな当方としては必携盤だと思う。なお第九『合唱』はマーラー改変版らしいが、確かに違う箇所がある。その意味でも是非持っていたい音源である。録音は1962年から66年の丸5年かかっており、指揮者のスタインバーグも後世に残す記録としてベストを尽くしたことがうかがえる。
【収録情報】
ベートーヴェン:交響曲全集
Disc1
1. 交響曲第1番ハ長調 Op.21
2. 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
Disc2
1. 交響曲第2番ニ長調 Op.36
2. 交響曲第4番変ロ長調 Op.60
3. 『レオノーレ』序曲第3番 Op.72b
Disc3
1. 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
2. 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
Disc4
1. 交響曲第7番イ長調 Op.92
2. 交響曲第8番ヘ長調 Op.93
Disc5
● 交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』
【第9番のソリスト、コーラス】
エラ・リー(ソプラノ)
ヨアンナ・シモンズ(メゾ・ソプラノ)
リチャード・ニーズ(テノール)
トーマス・ポール(バス)
ピッツバーグ・メンデルスゾーン合唱団
ピッツバーグ交響楽団
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)
録音時期:1964年4月27-29日(第1番、第2番)、1963年4月29日~5月1日(第3番)、1962年4月30日~5月2日(第4番、第7番、序曲)、1965年6月7-9日(第5番、第6番)、1966年4月4-8日(第8番、第9番)
録音場所:ピッツバーグ、ソルジャーズ&セイラーズ・メモリアル・ホール
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
by yoshisugimoto
| 2022-03-31 20:48
| クラシック音楽CD
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