サヴァリッシュのシューマン交響曲
2022年 02月 14日
シューマンの交響曲は一応名作だが、相撲でいうと横綱や三役に匹敵する内容ではない。前頭の下の方という感じ。個性的ではあるのだが、傑出した強みがそれほどあるとはいえない。それでもさすがに十両ということはない気がする。オーケストレーションはいいとは言えず、ユニゾンで鳴る箇所が結構多い。交響曲としては軽量級の作品がそろっているが、味わいはやっぱりドイツ風だ。
曲想は4曲とも似通っているが、しいて言えば1番・3番がネアカ、2番・4番が根暗だ。個人的には根暗な2曲をより好む。シューマンは精神疾患のあった人で、根暗さはその反映かもしれないが、一面哀愁が濃いのもまた事実だ。
by yoshisugimoto
| 2022-02-14 13:22
| クラシック音楽CD
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