熊野古道大辺路(完結篇)
2021年 12月 19日
2021年のGWに熊野古道の大辺路に挑戦した(前回)のだが、悪天候やその他の理由で全く歩けていない行程がある。いずれそのうちにと思っていたが、夏場は暑くて無理だし、行楽シーズンは電車賃が高い。そこで青春18きっぷが使える冬場に出かけることにした。1泊2日必要だが、青春18きっぷは往復で4800円、海釣りの民宿は3500円で1万円でお釣りがくる。コスパはいい。ただし、1月10日までしか使えないので、なるべく早い目に使いたい。ということで、12月中旬なのだが思い切って出かけることにした。
昨今はコロナ禍で、電車は扉を遠慮なく開け放つ。といっても田舎のワンマン路線では扉を開けてしまうと集金できないから、運転手のいる一番前の扉だけを開けるのは従来通りだ。問題は都会の路線。各停・快速に関らず、通過待ちをしていれば風がもろに吹き込むこともある。歩いていれば風はどうということはないのだが、車内でじっとしているときは風が吹き込んでは震えているしかない。大げさに言えば電車に乗る時こそ防寒対策が必要。これは予想外だった。
ともあれ、これで中辺路 → 小辺路 → 伊勢路 → 大辺路の順に熊野古道すべてを完走したことになる。四国八十八か所と同時並行だったので、6年もかかってしまった。
12月18日(土)
前回、安居の渡しを使わず、迂回路を回ったので時間が足りなくなり、周参見・江住間が歩けていない。まずこのルートを片づける。大阪市内の自宅から始発で出たが、周参見に着いたのは11時前。海沿いの道から馬転坂、それからいったん人里に抜けて長井坂と山道を歩いた。2度ほど標識を見落として逆戻りしている。見老津まで抜けると後は海沿いに道なりだ。16時半ころに江住の民宿に着いた。今回も時間切れにならないか心配していたのだが、ちょうどいい時間だ。
紀伊田辺・紀伊富田間も前回悪天候で歩けていない。始発でJR江住を発って、7時過ぎに紀伊田辺に到着。闘鶏神社→大潟神社→櫟原神社→平間神社とお宮さんを順に進むのだが、この日も何度も標識を見落として逆戻りしている。注意深く歩いているのだが、一人なのでどうしても見落としは発生する。山間部はなく、すべて平地なのだが、とくにこのルートは入り組んでいて難しかった。しかし、紀伊富田についたのは12時半と半日で完走できてしまった。
大辺路の神社は社務所がない無人の神社が大半だ。土地の人も神社があることは知っているが、何神社かは知らない、という感じで、観光地としては全く地味。行政が世界遺産登録で頑張ったが、地域住民の意識はそれほど高くないようだ。大辺路が熊野古道で最も人気がないのもうなずける。13時過ぎの電車で帰途についたが、大阪についたのは17時過ぎ、やっぱり遠い。
by yoshisugimoto
| 2021-12-19 18:54
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