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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ハイドシェックのモーツァルト協奏曲

ハイドシェック(仏ではHは発音せず、エイドシェックというらしい)のステレオ初期の録音。ハイドシェックはこのころ世に出たが、アシュケナージやポリーニが脚光を浴びた結果かすんでしまい、知名度は劣るし、録音も多いとは言えない。もとより実力はある人なのだが、芸術家気質で欲がないらしい。日本ではデジタル時代になってから宇野功芳氏とその一派が、日本に招いたりして積極的に認知に努めたのでデジタル録音も案外残っている。

モーツァルトの協奏曲4曲は小生の学生時代から廉価盤の常連だった。しかし、今まで手を出さずに来てしまった。CD初期の廉価盤が一枚300円しなかったので、ようやく入手した。CD初期の廉価盤は後年のリマスター盤より概して素直で聴きやすいので悪くない。リッピングで落としたが、十分な音質。ジャケット画像だけは最近のワーナーのものを添付すればそれで陳腐な感じは一切ない。モーツァルトの20番以降は名盤が多いが、この音源もその一角に挙げられることは間違いない。是非持っていたい好演だ。なお21番・24番のモノラル録音もあって、タワーレコードからSACD3枚組で出ているが、買い増しでなく買い直しになるので遠慮しておこう。

ハイドシェックのモーツァルト協奏曲_b0109511_07244894.jpgハイドシェックのモーツァルト協奏曲_b0109511_07244452.jpg
<DISC1>
1. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466、
2. ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
<DISC2>
3. ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503、
4. ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595

【演奏】
エリック・ハイドシェック(ピアノ)
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・ヴァンデルノート(指揮)

【録音】
1960年6月3日(1)、8日(2)、1961年9月5,6日(3)、7日(4) サル・ワグラム、パリ

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by yoshisugimoto | 2021-10-23 07:44 | クラシック音楽CD | Comments(0)