モラヴェッツのドビュッシー
2021年 10月 17日

モラヴェッツはチェコのピアニスト。ミケランジェリより10歳若く、指導も受けたとのこと。ミケランジェリのように偏屈という話は聞かないし、風貌もそこらのおっさんという感じだが、芸風は共通点が多い。有名なのはLP初期のコニサー・ソサイエティのドビュッシー録音だ(上)。スタインウェイではなくボールドウィンを使ったことでも知られている。五味康祐氏のエッセイにも出てくるが、五味さんはあまりいいようには書いていない。当時からマニアには話題の録音だったのがうかがえる。
実は小生、LP時代に入手したことがある(中左)。LPは音こそ良かったが、ジャケットがチープでなんともいただけない。しかし、日本で60年代に出たジャケットは格調高かった(中右)。今はスプラフォンから再発されている(下)。今となってはこの録音自体がほとんど話題にならない。



スプラフォンのCDをメルカリで入手してみた。ネット記事ではCD再発はイマイチで、LPのほうが音が良かった、などと書かれていたが、CD再発も十分な音質。LP初期の録音とは信じがたい。LPのほうが音が良かったと思うのはいいDACで再生していないからではないだろうか。CDでも是非持っていたい音源だ。PCオーディオで鑑賞するときは、当時のジャケットに差し替えて聴くと、より聴き映えがする。コニサーのジャケットはモノクロだが何ともシックだ。
by yoshisugimoto
| 2021-10-17 00:03
| クラシック音楽CD
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