ガイドブックでふと見かけた推薦盤。プレヴィンの録音ならジャズを含めて沢山聴いてきたつもりだったが、こんなものがあるとは知らなかった。しかし、ジャケットには見覚えがある。中学三年生でクラシックを聴き始めたころ、雑誌の広告として掲載されていた。今ならDiskyの廉価盤の中古(下左)で安価で手に入る。
モーツァルト:1-3) ピアノ協奏曲第17番ト長調K.4534-6) ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491【演奏】アンドレ・プレヴィン(ピアノ)エイドリアン・ボールト(指揮)ロンドン交響楽団【録音】1973年9月20, 22, 27日、ロンドン、アビイロード第1スタジオ演奏は愉悦にみちたゴキゲンなもので、さすがプレヴィンという感じ。録音もよく、ピアノ好きなら必携盤と思うが、今まで取り上げられているのを見たことがない。たまたまそうなっただけだろう。ボールトのバックというのもすごい。ボールトはフルトヴェングラーと同世代の19世紀生まれの巨匠で、プレヴィンと共演というのもそうはない機会だったに違いない。プレヴィンもこの録音になんらかの思い入れがあったようで、ほぼ10年後の1984年に全く同じ曲目をウィーン・フィルの弾き振りで再録している(下右)。