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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ヒストリカル・ファン

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オーディオ・マニアは基本、優秀録音を聴く。音楽ファンは音質にはこだわらない。一般的な図式だが、ヒストリル音源が好きなオーディオ・マニアというのも存在する。たとえば小生がそうだ。

ヒストリル音源が好き、というのは遠い過去の音源が時空を超えて再現されることに限りないロマンを感じることに尽きる。今の演奏を最新の機器で録れば、優秀録音に決まっている。これにはさしてロマンを感じないということだ。

専ら優秀録音ばかりを聴く人というのは、減点主義でソースの粗探しをするものだ。ヒストリカル録音を聴くというのは、こんな音も入っているといって、加点主義でソースを楽しむことでもある。昔のCBS録音はDECCAに比べて音が悪かった、それはそうなのだが、その割には結構聴けるやん、と思えるのがヒストリカル・ファンなのだ。

ただし、いかにヒストリカル・ファンといえども、中途半端なのはもう一つと感じる。たとえば、ルドルフ・ケンペの70年代のEMI録音。もっといい音でもおかしくない。コンサートホール・レーベルの録音は年代の割にはどれもパッとせず、いい加減にしてくれ、と思わないこともないのだが、パッとしない録音でもベストを尽くして再生するのが、ヒストリカル・ファンというものだ。専ら優秀録音ばかりを聴く人はパッとしない録音は見向きもしないものである。


Commented by 大石良雄 おおいしよしたか  at 2021-08-26 10:14 x
拝啓 サイトヘッド(SH)様にはよろしくお願いいたします。歴史的名演マニアの一人としてSH様の態度は素晴らしいです。自分は特に「その残された録音の歴史的価値から読み取れる情報=テンポ、ピッチ、奏法(ポルタメント等)演奏表現」等など録音当時の状況情勢が読み取れます。さすがに1880年代録音のブラームスやヘンデルのオペラ等は物凄くきつく辛いですが、メト隠し録りの「Fモットル皇帝行進曲」等は信じられぬ程良い音で録れています。調べますと「Hリヒター、HVヴューロー等の録音は確認」されており孰れは世に出るでしょう。ニキシュやコロンヌから読み取れる情報は多々在り研究者として宝の山です。未確認情報では「1910年マーラー自作自演指揮の一千人交響曲のライブSPがフォード財団により録音保管されている」とも言われます。Hifiマニアの場合「如何にこうした歴史的録音を芸術的音楽的に自家再生するか?」が勝負ですね。ノイズを削れば高音も削がれる、コーベットのトスカニーニフィラデルフィア録音のリマスターが参考になるかも。此処は「歴史的録音をけなすより、如何に良い音で再生できるか? 」こそHifiマニアが何よりも問われる神髄と信じております。願わくばネットやようつべの音が劇的に改善される事を希望いたします。 敬具
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by yoshisugimoto | 2021-05-24 09:12 | クラシック音楽CD | Comments(1)