巨匠フリッチャイ
2021年 05月 13日
フリッチャイはクーベリックと同い年の巨匠だった。ステレオ時代が始まるのと前後して白血病にかかってしまう。1963年に亡くなっているが、実際の活動は1961年まで。つまり残されているステレオ録音は迫りくる死と向き合いながらの演奏だと考えて間違いなかろう。そのせいかフリッチャイのステレオ録音につまらないものは一枚もない。すべて名盤といっていいぐらいだ。フィッシャー・ディースカウと共演した音源も多い。
録音はすべてDGか放送局のライブ録音。DGの録音はデッカに一歩譲るとしても良好だ。たとえば、左のアンダとのバルトークの協奏曲録音は決定盤とされるもの。右はF=Dがオペラアリアを歌ったもので神々しい声が見事に入っている。ステレオ録音は限られているので、どうしてもモノラル録音も聴くしかないが、こちらも結構楽しめる。自宅にあるフリッチャイのCDはすべてPCに移したが、一覧を眺めてみると、けっこう残した録音は多い。やはり巨匠指揮者の一人だろう。
by yoshisugimoto
| 2021-05-13 07:13
| クラシック音楽CD
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