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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ヘンデルのメサイア

ヘンデルのメサイア_b0109511_08034164.jpgヘンデルのメサイア_b0109511_08035394.jpgヘンデルのメサイアは癒しの力のある音楽らしい。故五味康祐氏が車を運転して人身事故を起こしたのち服役に至る日々に聴いていたとのことである。幸いそうした重大な犯罪までは犯したことない小生は想像するしかないが、さもありなんとは思う。

小生がメサイアを聴くのはもっぱらハイライト盤である。しかも冒頭から聴き始めるので、始めの数曲の頻度が異様に高い。全曲は長いので荷が重すぎるのだ。ハイライト盤は何種類か持っているが、全曲盤はサージェントのリーダーズ・ダイジェスト音源のみだ。リッピングしてみて気づいたのは、この曲は全3部ある。

第1部: メシア到来の預言と誕生、メシアの宣教

第2部: メシアの受難と復活、メシアの教えの伝播

第3部: メシアのもたらした救い〜永遠のいのち

サージェント盤では1枚目に第1部と第2部の1曲目、2枚目に残り全部が入っている。これをそのまま落とすのはナンセンスだ。各部に分けて落とした。ハレルヤ・コーラスは第2部の終曲。いままでただ何となく終盤の曲だな程度の認識だった。リーダーズ・ダイジェスト録音はケネス・ウイルキンソンが担当しているのでさすがに見事だ。1965年の録音。今までいろいろのジャケットで出ている。小生は持っているのはチェスキー盤(右)だが、オリジナルはリーダーズ・ダイジェストの家庭音楽全集のジャケット(左)なので、PCオーディオはこちらを採用した。

メサイヤは英語の曲なので、詳細な歌詞まで聴き取れずとも大体何を歌っているかは見当はつく。このあたりがマタイ受難曲とは違って聴きやすい。マタイは受難までで終わるので悲劇的な曲だが、メサイアは復活を扱っているので、基本的に明るく輝かしい。マタイはネクラでメサイアはネアカ。五味さんもマタイを聴いていた日には救われなかったに違いない。



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by yoshisugimoto | 2021-05-08 08:23 | クラシック音楽CD | Comments(0)