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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ビル・エヴァンス・トリオ・ウィズ・シンフォニー・​オーケストラ

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クラウス・オガーマンの編曲アルバム。クラウス・オガーマンは20世紀最大の編曲家の一人であり、多分野の編曲で活躍した。彼が生涯のうちに編曲または指揮を担当したアーティストの正確な数はわからないほどなんだそうだ。60年代はアメリカへ拠点を移し、ヴァーヴ・レコードのプロデューサー、クリード・テイラーのもと多くの編曲を行い、アントニオ・カルロス・ジョビン、ビル・エヴァンス、ウェス・モンゴメリーなど、数多くのアーティストの録音に参加する。これはそのころの1枚。せっかくの内容なのにジャケ・デザインが超もっさりしている。これでは鑑賞意欲が殺がれてしまい、損をしているのは間違いない。ジャケットは忘れて聴き入るとオガーマンの編曲はヨーロッパ特有の趣味の良さが感じられ、ストリングスの清涼感がいつもながらすばらしい。

後年クリード・テイラーのCTIレコードに参加する。たとえばジョビンの『波』もオガーマンの編曲。1979年に、ジョージ・ベンソンのアルバム『ブリージン』でグラミー賞を獲得することになる。とにかくあれもこれもオガーマンなのだ。
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by yoshisugimoto | 2021-03-14 08:50 | ジャズ | Comments(0)