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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

キングレコードのプレス

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90年代までデッカ・レーベルはキングレコードで国内盤が出ていた。漏れ聴いたところでは、キングレコードのマスターはコピーだったそうだ。もちろんデジタルにトランスファーしたコピーなのだろうが、細かいことは知らない。いずれにせよ本家の現行のユニバーサルで出ているCDはキングレコードのCDを上回るはずだ。ところがトータルの音作りはキングのCDが優れていると感じることが多い。

キングのほうは付帯音が若干ある感じがするが、暖色系の肉付きのよいアナログ的サウンドにまとめられている。しかし、盤起しのような劣化を全く感じない。これに対し、ユニバーサルはどちらかと言えば寒色系。マスタリングは外れも当たりもなく、事務的にやってる感じだ。

一例として、ベイヌムのブラームスの交響曲1番(1952年録音)だが、キングレコードのほうが圧倒的に優れている。ユニバーサルの音は骨と皮、あまりにひどかったので買い替えてみたが、ズバリの大正解だった。
キングレコードのプレス_b0109511_09412634.jpg
個人的には同じ音源でキングとユニバーサル両方の選択肢があるなら、迷わずふた昔前のキングのCDを選ぶ。CDからアナログ的サウンドが聴けるのは大歓迎なのだ。

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by yoshisugimoto | 2021-01-21 09:12 | クラシック音楽CD | Comments(0)