Goin' Out of My Head ウェス・モンゴメリー

1965年録音。タイトル・チューンの"Goin' Out of My Head"は当時のヒットソングで、あなたに首ったけ、の意味。想いが頭の中にとどまれず駆け巡る、という意味のようだ。ウェス・モンゴメリのバックはビッグ・バンドで、編曲・指揮はオリバー・ネルソン。ビッグバンドのバックというと、ドン・セベスキーの音源が有名だが、ストリングス入りのポップ調・イージーリスニング調で、主流派のジャズ・ファンは距離を置くものだが、こちらは主流派のジャズ・ファンも納得のjazzyな仕上がり。オリバー・ネルソンの編曲はドン・セベスキーに負けず劣らず素晴らしい。

ところが、これほどの音源がそれほど知られているとは言えない。「フルハウス」とか「ソリチュード」とか「スモーキン」とかをまず聴いて、後回しになる音源。小生など、４０年以上前からウェス・モンゴメリーを聴いていてようやくたどり着いたが、これでは勿体ないハナシである。改めてウェス・モンゴメリーの偉大さに感じ入った次第。

パーソネル
Wes Montgomery (guitar)
Donald Byrd, Joe Newman, Ernie Royal (trumpet)
Wayne Andre, Jimmy Cleveland, Quentin Jackson, Donny Moore, Tony Studd (trombone)
Phil Woods, Jerry Dodgion (alto sax,colnet)
Herbie Hancock or Roger Kellaway (piano)
George Duvivier (bass)
Grady Tate or Sol Gubin (drums)...etc
曲目
1. Goin' Out Of My Head
2. Morro
3. Bass City
4. Chim Chim Cheree
5. Naptown Blues
6. Twisted Blues
7. End Of a Love Affair
8. It Was a Very Good Year
9. Golden Earrings