デュアル・コンセントリック
2020年 09月 16日
と思ってきたが、最近なんとなく違和感を感じ始めたのが事実だ。中高音の切れ味はホーン型なので、非の打ちどころはない。しかし、ウーファー部はコイルを通った重めの振動板であり、音の立ち上がりは異なる。結果それがメリハリ感となる。一般ユーザーには十分アピールする音なのだが、生の音とは異なる。生の音にはクロスはないのでこうしたメリハリ感はない。これはTWにドーム型を使った同軸スピーカーとは違った傾向だ。メリハリ感といえば、分割振動で鳴るフルレンジもそうなのだが、こちらはネットワークがなく音の立ち上がりはそろっている。その意味ではフルレンジのメリハリ感とも異なる。F特はフラットでも、分割振動は減らせても、結局つながりに難があって音がそろいにくいということだと思う。
広帯域ホーンTWとウーファーのつながりはうまくつくってもなかなか難しいものようだ。むしろドーム型のほうがうまくつながる。音をそろえやすいからだろう。広帯域ホーンTWを使った商品は多くない。現行ではJBL、タンノイ、ジンガリくらいだが、たぶんうまくつなげるのが難しいからではないかと想像する。
by yoshisugimoto
| 2020-09-16 09:31
| オーディオ
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