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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

拡がりか奥行きか

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オーディオマニアのなかには2本のスピーカーのセンターで聴くことに大変こだわる人が多い。大半と言ってもいいかもしれない。当方はほとんどこだわらない。聴取位置がセンターを外れてもそれはそれで構わないと思っている。どちらかというと再生音を左右の拡がりや定位で楽しむのではなくて、「奥行き」で楽しむタイプだからだろう。小生の部屋は出入り口やクロゼットの関係で、十分左右を離したステレオ配置ができないのもこの「奥行き」派の大きな理由だ。スピーカーの間隔は1メートルちょっと、間隔は昔の3点ステレオに近い。

「奥行き」は基本マイクからの距離間を忠実に再現できればいいのだと考える。経験的に「奥行き」はモノラルでもステレオと変わらず出るものだと思っている。ただステレオ音源のほうがモノラル音源より新しいので、奥行きもステレオのほうが有利には違いない。

嗜好は人それぞれで優劣はないと思うが、左右の拡がりや定位で楽しむのなら、ステレオ音源とモノラル音源に明確な一線を引くことになる。これに対し「奥行き」で楽しむアプローチはステレオ・モノラルにさしたる違いはない。ステレオかモノラルか判別は瞬時にできるが、それ以上の意味はない。「奥行き」派はステレオ・モノラルの区別があまりないので、音楽ファンとしては有利だ。SPの復刻も十分守備範囲、むしろヒストリカル音源を好んで聴くようになる。

そうしたことを考えさせてくれたのはエリントン・ベイシーの共演盤「ファースト・タイム」だ。エリントン楽団は右から、ベイシー楽団は左から聴こえるが、一方が演奏している間、他方が休んでいるわけではない。いろいろバッキングしている。デモ音源として、左右の定位を楽しむのがふつうの聴き方だろうが、「奥行き」派は全体として楽しめればそれでいいわけだ。音源もデモではなく、全体として楽しむ録り方になっている。

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by yoshisugimoto | 2020-07-10 09:20 | ジャズ | Comments(0)