BLP1592 Sonny Clark Quintets

ブルーノート1592番は、もともとソニー・クラークをリーダーに据えて、クリフォード・ジョーダン、ケニー・バレル、ポール・チェンバーズ、ピート・ラロカのメンバーで企画された。「マイナーミーティング」、「イースタンインシデント」、「リトルソニー」の3曲だけを録音したが、完結せず、発売されなかった。７０年代も後半にはいってから、これにクール・ストラッティンのアウトテイク２曲を組み合わせ、BLP1592 Sonny Clark Quintetsとして発売された。ジャケットの意匠は明らかにリード・マイルスとは違う感じがする。

このアルバムはメーカー側は売らんかなで、クール・ストラッティンのアウトテイク２曲を冒頭（Ａ面）に配置している。クール・ストラッティンのパート２、というわけだ。しかし、そういう聴き方をすると失望する。やっぱりアウトテイクだからね。そうではなく、後半の３曲（Ｂ面）から聴くべきだ。そうすると味わいは全く異なる。アルバム本来のトラックでもある。小生のＰＣオーディオでは、すでに後半から開始するよう設定してある。ただ、以上の経緯からして、クール・ストラッティンのような五つ星のアルバムというわけにはいかない。ライオンが発売しなかったとうことで、度外視する向きもあるが、それはあまりにももったいない、という感じである。

　　1.　Royal Flush
　　　　　　　(Sonny Clark) ・・・・ 9:01
　　2.　Lover
　　　　　　　(L.Hart-R.Rogers) ・・・・ 7:03　
　　3.　Minor Meeting
　　　　　　　(Sonny Clark) ・・・・ 6:51
　　4.　Eastern Incident
　　　　　　　(Sonny Clark) ・・・・ 8:12
　　5.　Little Sonny
　　　　　　　(Sonny Clark) ・・・・ 6:35

　　# 1 & 2 ：
　　Art Farmer (tp),　Jackie McLean (as),　Sonny Clark (p),
　　Paul Chambers (b),　Philly Joe Jones (ds)
　　Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, January 5, 1958.

　　# 3 - 5 ：
　　Clifford Jordan (ts),　Kenny Burrell (g),　Sonny Clark (p),
　　Paul Chambers (b),　Pete La Roca (ds)
　　Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, December 8, 1957.